ウィーン発 〓 ソニーが「ニューイヤー・コンサート」2020のネット配信を開始

2020/01/11

ラトヴィア出身の指揮者アンドリス・ネルソンス(Andris Nelsons)の指揮で元旦に行われたウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(Vienna Philharmonic Orchestra)の「ニューイヤー・コンサート」。CDなどの発売に先立ち、ソニー・ミュージック・ジャパンが10日からライブ音源を使ったネット配信をスタートさせた。国内盤CDは1月29日、ブルーレイディスクは2月19日に発売される予定。

2020年は、ベートーヴェンの生誕250年、ヨーゼフ・シュトラウスの没後150年、ザルツブルク音楽祭の創設100年、ウィーン楽友協会の竣工150年というさまざまなアニバーサリー・イヤーが重なったこともあり、プログラムは実に多彩。初登場となる作品が9曲を数える。また、コンサートを締め括る「ラデツキー行進曲」も、これまで使ってきたレオポルト・ヴェニンガーの編曲から新しい編曲で演奏されている。

ネルソンズは現在、ボストン交響楽団の音楽監督、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席指揮者を兼任するなど、音楽界で最も注目を集める指揮者。ウィーン・フィルとも2010年のデビューから既に80回近く共演しており、2019年にはベートーヴェンの交響曲全曲を完成させたばかり。ラトヴィア国立歌劇場の首席トランペットというキャリアを持つだけに「郵便馬車の御者のギャロップ」では見事なサプライズ演奏を披露、会場を沸かせている。

写真:Vienna Philharmonic Orchestra / Sony Music Japan / Terry Linke


    もっと詳しく ▷

関連記事

  1. クラクフ発 〓 作曲家ペンデレツキの国葬が故郷クラクフで

  2. フィレンツェ発 〓 フィレンツェ歌劇場が新制作の《リゴレット》、《コジ・ファン・トゥッテ》をストリーミング配信

  3. デュッセルドルフ発 〓 ライン・ドイツ・オペラの次期音楽総監督にヴィターリ・アレクセーノク、アクセル・コーバーの後任

  4. ウィーン発 〓 指揮者のティーレマンが国立歌劇場の名誉団員に

  5. フランクフルト発 〓 ドイツの歌劇場再開は6月以降

  6. カーディフ発 〓 英国のウェールズ・ナショナル・オペラが2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  7. ルートヴィヒスハーフェン発 〓 ラインラント=プファルツ州立フィルが首席指揮者のマイケル・フランシスとの契約を延長

  8. サンティアゴ発 〓 アンドレ・リュウ率いる“ヨハン・シュトラウス・オーケストラ”がチリで立ち往生

  9. アントワープ発 〓 香港出身のエリム・チャンがアントワープ響の音楽監督に

  10. リューベンスク発 〓 リムスキー=コルサコフが亡くなった旧居が焼失

  11. サンフランシスコ発 〓 カーテンコールでプロポーズ、結果は大成功!

  12. トリノ発 〓 王立歌劇場がストリーミング配信、毎日違った作品をアップ

  13. 訃報 〓 フランツ・マズラ(95)オーストリアのバス・バリトン歌手

  14. ロッテルダム発 〓 音楽界でウクライナへの連帯表明広がる、ロッテルダム・フィル、バーデン=バーデン音楽祭もゲルギエフにプーチン大統領との決別を要求

  15. 静岡発 〓 プロ・オーケストラ「富士山静岡交響楽団」が発足、静岡交響楽団と浜松フィルの合併で

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。