訃報 〓 ラファエル・ロハス(59)メキシコ出身のテノール歌手

2022/01/21
【最終更新日】2023/02/06

メキシコ出身のテノール歌手ラファエル・ロハス(Rafael Rojas)が1月18日に亡くなった。59歳だった。死因は明らかにされていない。英国やドイツの歌劇場、ブレゲンツ音楽祭などに出演してきた。

1963年、メキシコ第2の都市グアダラハラ生まれ。グアダラハラ大学で学んだ後、英国グラスゴーのスコットランド王立音楽院で学び、1995年にプラシド・ドミンゴが主宰するコンクール「オペラリア」でサルスエラ賞を授賞して注目を集め、国際舞台にデビューした。

その後、米国を中心に活動。ワシントン・オペラ、シアトル・オペラ、グリマーグラス・フェスティバル、ニューヨーク・シティ・オペラ、ボストン・リリック・オペラ、ヒューストン・グランドオペラなどに出演を重ねた。

1999年にオーストリアのブレゲンツ音楽祭のヴェルディ《仮面舞踏会》に出演してヨーロッパ・デビュー。その後、音楽祭への出演が続き、 2021年にはボイートの《ネロ》に出演している。

スピントの役を得意とし、最近は英国のオペラ・ノースを中心に活動しながら、ベルリン・ドイツ・オペラ、ザクセン州立オペラ、ライプツィヒ市立オペラ、シュトゥットガルト州立オペラなどのドイツの歌劇場、オーストラリアやニュージーランドの歌劇場などに出演を重ねていた。

写真:Opera North




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