ベルリン発 〓 バレンボイムが当面の演奏活動の休止を発表

2022/10/05
【最終更新日】2022/10/06

ダニエル・バレンボイムが現地時間の4日夜、自身のSNSを通じて当面の演奏活動の休止を発表した。それによると、ここ数ヶ月で体調が悪化、深刻な神経症と診断され、今はできるだけ体の調子に気を配る必要があるという。休止期間は数ヶ月に及ぶという。

バレンボイムはこの11月15日で80歳。この2月の脊椎手術の後、現場復帰とキャンセルを繰り返している。長く音楽監督を務めるベルリン州立オペラでは、80歳の誕生日を記念して《ニーベルングの指環》を新制作したが、2日に初日を迎えた公演の指揮も断念、代役をクリスティアン・ティーレマンらに託している。

SNSへの投稿でバレンボイムは「私は人生のすべてを音楽の中で、音楽を通して生きてきたし、健康が許す限りそうし続けたい。振り返ったとき、そして前を向いたとき、私は満足するだけでなく、深い充足感を得ることができます」と復帰への強い意欲をみせている。

写真:Staatskapelle Berlin


関連記事

  1. デュッセルドルフ発 〓 ライン・ドイツ・オペラの次期音楽総監督にヴィターリ・アレクセーノク、アクセル・コーバーの後任

  2. 訃報 〓 セルゲイ・スロニムスキー(88)ロシアの作曲家

  3. ウィーン発 〓 国立歌劇場の「オーパンバル」は2022年も中止決まる、新型コロナの収束見通せず

  4. ロサンゼルス発 〓 ジェームズ・コンロンがロサンゼルス・オペラとの契約を延長

  5. バイロイト発 〓 バイロイト音楽祭が2022年の公演ラインナップを発表、新制作の《トリスタンとイゾルデ》を追加

  6. 東京発 〓 新日本フィルハーモニー交響楽団の次期音楽監督に佐渡裕

  7. ブランデンブルク・アン・デア・ハーフェル発 〓 ブランデンブルク響の首席指揮者にオリヴィエ・タルディ

  8. ロンドン発 〓 指揮者のドナルド・ラニクルズに「サー」の称号

  9. ロンドン発 〓 アンジェラ・ゲオルギューが《トスカ》でメトロポリタン歌劇場に復帰

  10. パレルモ発 〓 マッシモ劇場が新制作のベッリーニ《海賊》をストリーミング配信

  11. ニューヨーク発 〓 新制作《魔笛》指揮のナタリー・シュトゥッツマンがメトロポリタン歌劇場管に謝罪、自身の発言めぐって

  12. ミラノ発 〓 スカラ座がシーズン開幕ガラ・コンサートのプログラムを発表

  13. ヴェローナ発 〓 ガスディア総裁が音楽祭の開催を諦めていないと、新聞のインタビューで

  14. デュッセルドルフ発 〓 作曲家メンデルスゾーンの銅像の修復工事終了

  15. ウィーン発 〓 オーストリア政府がワクチン接種を受けていない人を対象に外出制限措置

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。