ロンドン発 〓 クラシック音楽雑誌「グラモフォン」が年度賞「グラモフォン・アワード」を発表

2021/10/09

英国のクラシック音楽雑誌「グラモフォン」が年度賞「グラモフォン・アワード=Gramophone Classical Music Awards」を発表した。

賞は1977年の創設で、前年1年の録音が対象。クラシック音楽界で最も権威のある賞の一つ。「グラモフォン」誌の批評家などを中心に、放送局や音楽業界のさまざまなメンバーによって選出されている。

「オーケストラ・オブ・ザ・イヤー」は2018年から、7月から9月にかけて行われる一般投票によって決定されている。受賞作は以下の通り。

……… 年間賞

[Label of the Year]ドイツ・グラモフォン

[Lifetime Achievement]グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)

[Young Artist of the Year]ファティマ・サイード(ソプラノ)

[Special Audio]The Golden Renaissance(ジョスカン・デ・プレ)

[Concept Album]チェロ 360(クリスチャン=ピエール・ラ・マルカ)

[Artist of the Year]ジェイムズ・エーネス(ヴァイオリン)

[Special Achievement]ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト

[Orchestra of the Year]ミネソタ管弦楽団


……… 録音賞

[Chamber]
 エルガー&ビーチ: ピアノ五重奏曲集
 =タカーチ弦楽四重奏団 / ギャリック・オールソン

[Choral]
 ドゥシーク: 荘厳ミサ曲
 =リチャード・エガー / エンシェント室内管弦楽団 / エンシェント室内合唱団

[Concerto]
 ショスタコーヴィチ: ヴァイオリン協奏曲集
 =アリーナ・イブラギモヴァ / ウラディーミル・ユロフスキ / ロシア国立アカデミー管弦楽団

[Contemporary]
 アレッポの園芸商 – ジョン・ピカード: 室内楽作品集
 =マーティン・ブラビンズ / ナッシュ・アンサンブル

[Early Music]
 ジョスカン・デ・プレ: ミサ曲集《フェラーラ公エルコーレ》、《恋の相手を変えたのなら》、《嘆きながら》
 =ピーター・フィリップス / タリス・スコラーズ

[Instrumental]
 バッハ~リュートもしくはチェンバロで
 =ショーン・シベ

[Opera & Recording of the Year]
 ブリテン: 歌劇 《ピーター・グライムズ》
 =エドワード・ガードナー / ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団 / スチュアート・スケルトン / エリン・ウォール

[Orchestral]
 フランツ・シュミット: 交響曲全集
 =パーヴォ・ヤルヴィ / フランクフルト放送交響楽団

[Piano]
 J.S.バッハ: 平均律クラヴィーア曲集第2巻より
 =ピョートル・アンデルジェフスキ

[Song]
 エル・ヌール
 =ファトマ・サイード

[Voice & Ensemble]
 ヴェルディ: オペラ・アリア集
 =ルドヴィク・テジエ / フレデリック・シャスラン / ボローニャ歌劇場管弦楽団

写真:Gramophone


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場が“Nightly Met Opera Streams”の第11週、第12週のラインナップ発表

  2. ウィーン発 〓 国立歌劇場の舞踏会「オーパンバル」、3年ぶりに開催へ

  3. ベルリン発 〓 ベルリン・シュターツカペレが無料の“出前コンサート”

  4. ミラノ発 〓 スカラ座が「平和のためのコンサート」開催、ウクライナへの連帯を表明

  5. ウィーン発 〓 指揮者のマルコ・アルミリアートが国立歌劇場の名誉会員に

  6. モスクワ発 〓 ユロフスキがスヴェトラーノフ記念ロシア国立交響楽団との契約を延長

  7. 東京発 〓 2020年東京五輪・パラリンピックの公式文化プログラム、ドミンゴの代役決まる

  8. パレルモ発 〓 マッシモ劇場が2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  9. ロッテルダム発 〓 ロッテルダム・フィルもゲルギエフとの「関係を終了」と発表

  10. 訃報 〓 スティーヴン・ソンドハイム(91)アメリカの作曲家・作詞家

  11. ライプツィヒ発 〓 市立オペラが新制作の《ローエングリン》でカタリーナ・ワーグナーの新演出を断念、コロナ禍でリセウ劇場との共同制作進まず

  12. マドリード発 〓 テアトロ・レアルが5月のボリショイ・バレエ団の公演をキャンセル

  13. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルが11月に米国ツアー、海外ツアーは4年ぶり

  14. ウィーン発 〓 今年の「オーパンバル」はド・ビリーが指揮、サエンス、ガランチャ、ベチャワが出演

  15. コブレンツ発 〓 ライン州立フィルの首席指揮者にベンジャミン・シュウォーツ

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。