テルアビブ発 〓 トーマス・ハンプソンもイスラエルに入国できず、そのまま帰国

2020/03/06

イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団(Israel Philharmonic Orchestra)がバリトン歌手のトーマス・ハンプソン(Thomas Hampson)の出演がキャンセルされたことを発表した。スイスから空路テルアビブに入ったハンプソンの入国が拒否されたためで、ハンプソンはそのまま帰国したという。

イスラエル政府は、新型コロナウイルス(COVID-19)の国内感染拡大防止策として、2月初めからまず中国を入国制限の対象国、地域に指定。続いて、香港、マカオ、タイ、シンガポール、さらに24日からは日本と韓国も対象国となった。その後、イタリアやスイスなども対象国になっている。

規則では、イスラエル入国前の14日間に対象国に滞在した場合、イスラエル国籍者は入国後14日間の自宅待機が義務付けられ、外国人は入国が禁止される。先週もテルアビブ・オペラの公演を指揮するためイタリアから空路テルアビブ入りしたダニエレ・カッレガーリ(Daniele Callegari)も入国を拒否されてそのまま帰国している。

ハンプソンは5日から9日にかけて、テルアビブとハイファでオスモ・ヴァンスカ(Osmo Vänskä)の指揮で、シューベルトを歌う予定だった。

写真:thomashampson.com

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