指揮者リッカルド・ムーティ(Riccardo Muti)が11月末からマッシモ劇場の指揮台に立つことになった。11月30日に手兵のルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団(Orchestra Giovanile Luigi Cherubini)とコンサートを行う他、12月4日と5日にはマッシモ劇場管弦楽団を指揮する。
話題の中心は、ムーティがマッシモ劇場管を50年ぶりに指揮すること。前回は1970年10月に指揮しており、この時はマウリツィオ・ポリーニと共演した。ムーティは1967年にグィード・カンテッリ・コンクールで優勝、1969年にはフィレンツェ五月音楽祭歌劇場の音楽監督に抜擢されている。
一方のポリーニも、国際的な演奏活動への復帰を始めたばかりの頃。ポリーニは1960年の第6回ショパン国際ピアノ・コンクール優勝してから10年近く華々しい活動からは距離をおいていた。二人はムーティがポリーニの1歳上で政治的な立場は違うが、その後も息長く共演を続けている。
今回、ムーティがケルビーニ管で指揮するのは、シューベルトの交響曲第3番、ドボルザークの交響曲第9番《新世界より》。一方、マッシモ劇場管では、ヴェルディのレクイエムを指揮する。ソリストは、ジョイス・エル=コーリー、マルティナ・ベッリ、サイミール・ピルグ、リッカルド・ザネッラートという布陣。
写真:Chicago Symphony Orchestra
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パレルモ発 〓 ムーティが50年ぶりにマッシモ劇場管弦楽団の指揮台に
2020/10/26
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