台北発 〓 インバルが台北市立響と契約更改、2025年まで任期を延長

2022/04/21

指揮者のエリアフ・インバル(Eliahu Inbal)が首席指揮者を務める台北市立交響楽団(Taipei Symphony Orchestra)との契約を延長した。インバル2018年からその任にあり、今回の契約更改で任期は3年延びて、2025年7月までとなる。

インバルは1936年、エルサレム生まれの86歳。現在はイギリスの市民権を取得している。パリ高等音楽院で学び、1964年の「グィード・カンテッリ国際指揮者コンクール」で優勝。1974年にフランクフルト放送交響楽団の音楽監督に就任、1990年の離任まで黄金時代を築いた。

その後、イタリア・ベネチアのフェニーチェ劇場管弦楽団 (1984-89)、ベルリン交響楽団(2001-2006)、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(2009-2012)、東京都交響楽団(2008-2014)の音楽監督、首席指揮者を歴任した。東京都交響楽団からは2014年に桂冠指揮者の称号を贈られている。

台北には国家交響楽団(フィルハーモニア台湾)、台北市立交響楽団、長栄交響楽団(エヴァグリーンオーケストラ)3つのオーケストラがあり、台北市立交響楽団は1969年の設立。インバルは昨年11月、台北市立交響楽団とベートーヴェンの交響曲第6番、第7番を初めてライブ録音、ストリーミングされている。

写真:Taipei Symphony Orchestra



関連記事

  1. シュトゥットガルト発 〓 州立劇場の音楽総監督にオーストラリアの指揮者ニコラス・カーター、コルネリウス・マイスターの後任

  2. ザルツブルク発 〓 ハイティンクがウィーン・フィルの名誉会員に

  3. ミラノ発 〓 スカラ座が2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表

  4. 札幌発 〓 PMF札幌2020が開催を断念

  5. カルガリー発 〓 第10回「ホーネンス国際ピアノ・コンクール」の覇者はウクライナ出身のイリヤ・オフチャレンコ

  6. ウィーン発 〓 ネトレプコが右肩の緊急手術で国立歌劇場への出演をキャンセル。一方で「ポーラー音楽賞」授賞、初めての著作刊行、5年ぶりのソロ・アルバムが登場

  7. ロンドン発 〓 ロンドン・フィルが首席指揮者のエドワード・ガードナーとの契約を延長

  8. 訃報 〓 盛中国(77)中国のヴァイオリニスト

  9. フィラデルフィア発 〓 シカゴ響の首席トランペットがフィラデルフィア管に電撃移籍

  10. パリ発 〓 ロン・ティボー・クレスパン国際音楽コンクールのピアノ部門で日本人が1、2位独占

  11. ストックホルム発 〓 2023年の「ポーラー音楽賞」に作曲家のアルヴォ・ペルト

  12. シカゴ発 〓 リリック・オペラの次期音楽監督にエンリケ・マッツォーラ

  13. トゥーロン発 〓 トゥーロン歌劇場の音楽監督にヴィクトリアン・ヴァノステン

  14. プフォルツハイム発 〓 市立劇場の次期音楽総監督にダニエル・インバル

  15. ミュンヘン発 〓 ミュンヘン国際音楽コンクールのチェロ部門で佐藤晴真が優勝

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。