モスクワ発 〓 ヴァシリー・ペトレンコがスヴェトラーノフ記念ロシア国立響の芸術監督に

2021/01/15

指揮者のヴァシリー・ペトレンコ( Vasily Petrenko)が、スヴェトラーノフ記念ロシア国立交響楽団(State Academic Symphony Orchestra of Russia “Evgeny Svetlanov”)の芸術監督に就任することになった。2011年からその任にあったウラディーミル・ユロフスキの後任で、任期は2021/2022シーズンから。

国立響は首都モスクワで1936年に設立された団体で、ソビエト連邦時代はソビエト国立交響楽団と呼ばれていた。名指揮者エフゲニー・スヴェトラーノフの薫陶を受けて(1965~2000年)骨太の音楽を聴かせるソビエトを代表するオーケストラとして名を馳せ、2006年から彼の名前を戴いている。

ペトレンコはレニングラード(現在のサンクトペテルブルク)生まれの42歳。国立響では2016年から首席客演指揮者を務めており、2021/2022シーズンからは、シャルル・デュトワの後を受け、英国のロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督に就任することが決まっている。

2004年から長く首席指揮者を務めてきた英国のロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団は2020/21シーズンをもって退任、桂冠指揮者に就任する予定。また、2013年から首席指揮者を務めてきたオスロ・フィルハーモニー管弦楽団も2020年で退任している。

写真:Vasily Petrenko.com


関連記事

  1. パリ発 〓 終わらない国立オペラのストライキ、新制作の《マノン》の上演も断念

  2. 東京発 〓 ウィーン国立歌劇場の舞台映像が初めて日本の映画館のスクリーンに

  3. ロンドン発 〓 「BBCプロムス」がこの夏の公演ラインナップを発表、「ラストナイト」の指揮はダリア・スタセヴスカ

  4. ブレーメン発 〓 ルネ・ヤーコプスにブレーメン音楽賞

  5. ノイシュトレリッツ発 〓 ノイブランデンブルク・フィルの新しい音楽監督にダニエル・ガイス

  6. ロンドン発 〓 ヤクブ・フルシャ、ロイヤル・オペラ・ハウスの音楽監督に

  7. ロンドン発 〓 クラシック音楽雑誌「グラモフォン」が「アワード2020」を発表

  8. オデーサ発 〓 ウクライナの音楽祭「オデーサ・クラシックス」がエストニの首都タリンに会場を移して開催

  9. ニューヨーク発 〓 全米は3月いっぱい公演キャンセル、アンドレ・リュウもツアー中止

  10. ハノーファー発 〓 州立オペラが新制作の《フィガロの結婚》を1月20日からストリーミング配信

  11. ブザンソン発 〓 国際指揮者コンクールの優勝者は2003年以来の「該当者なし」

  12. 松本発 〓 小澤征爾が4年ぶりにサイトウ・キネン・オーケストラを指揮、演奏は宇宙の若田光一飛行士へライブ配信

  13. モンペリエ発 〓 モンペリエ=オクシタニー国立管の音楽監督にロデリック・コックス

  14. フィラデルフィア発 〓 ナタリー・シュトゥッツマンがフィラデルフィア管の首席客演指揮者に

  15. ベルリン発 〓 ムターがフェイスブック上で新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを明らかに

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。