ウィーンのアン・デア・ウィーン劇場(Theater an der Wien)がシューマンのオラトリオ《楽園とペリ》の舞台上演を技術的な問題で中止せざるを得なくなったと発表した。公演はクリストフ・ロイの演出、ギエドレ・シュレキーテの指揮で、15日から26日まで上演される予定だった。コンサート形式での上演に切り替えるという。
アン・デア・ウィーン劇場が舞台上演をコンサート形式に切り替えるのは、新シーズンの開幕公演だったモーツァルト《イドメネオ》に続いて2度目。劇場では開幕直前まで2年半の間にわたる大改修工事が行われており、新シーズンの開幕後も舞台機構などのチェックや調整、習熟作業がまだ続いているという。
シューマンのオラトリオ《楽園とペリ》はアイルランドの詩人トマス・モアの詩集『ララ・ルーク』の中にある「楽園とペリ」を下敷きにした作品で、罪を犯し楽園を追放された妖精ペリの一族の物語。1843年12月4日にライプツィヒのゲヴァントハウスでシューマン自身の指揮で初演されて大成功を収めた。
今回の上演は、ウィーン放送交響楽団、エルザ・ドライジグ、サラ・デフリース、ウェルナー・ギュラ、ソフィー・レナート、ダニエル・シュムッツハルト、キャメロン・ベッカー、レヴェンテ・パールが起用されている。
写真:Theater an der Wien / Herbert Starmühler
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ウィーン発 〓 新装なったアン・デア・ウィーン劇場が技術的な理由でまた舞台上演を断念
2024/11/15
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