ウルム発 〓 市立劇場の次期音楽総監督にフェリックス・ベンダー

2021/03/12

ドイツ南部ウルムの市立劇場が次期音楽総監督に指揮者のフェリックス・ベンダー(Felix Bender)を招くと発表した。2010/2011シーズンからその任にあったティモ・ハントシュー(Timo Handschuh)の後任。任期は来シーズン2021/2022シーズンから5年。

ベンダーは旧東独ハレ生まれの35歳。フランツ・リスト・ヴァイマル音楽大学で学んだ後、ワイマールの国民劇場の指揮者陣に加わり、その後、ケムニッツ市立劇場の音楽副監督を経て、2016/2017シーズンには音楽総監督を務めた。また、2018/2019年シーズンからライプツィヒ歌劇場の指揮陣の一人としても活躍している。

ウルムは「ドナウ河」沿いに発展し、ゴシック様式の「大聖堂」の尖塔は162メートルと世界一の高さを誇り、物理学者アルベルト・アインシュタインの出生地。市立劇場はヘルベルト・フォン・カラヤンがキャリアをスタートさせた劇場。以後も指揮者の登竜門となってきたことで知られ、今回も130人の応募があったという。

写真:Opernhaus Chemnitz / Uwe Meinhold


関連記事

  1. ミラノ発 〓 スカラ座博物館で巨匠演出家フランコ・ゼッフィレッリの回顧展がスタート

  2. ウィーン発 〓 国立歌劇場が新制作の《椿姫》をストリーミング配信

  3. ローマ発 〓 ローマ歌劇場が2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表

  4. ミラノ発 〓 スカラ座も閉鎖、新型コロナウイルスの感染拡大で

  5. ヘルシンキ発 〓 ヘルシンキ・フィルの次期首席指揮者にユッカ=ペッカ・サラステ

  6. プロヴディフ発 〓 ソプラノのソーニャ・ヨンチェヴァに名誉市民の称号

  7. 訃報 〓 モンセラート・カバリェ(85)スペインのソプラノ歌手

  8. アテネ発 〓 ギリシャ国立オペラが新制作の《ドン・ジョヴァンニ》をストリーミング配信

  9. 訃報 〓 ガブリエル・バキエ(95)フランスのバリトン歌手

  10. 北京発 〓 フィラデルフィア管が中国ツアーをスタート

  11. 東京発 〓 東京都交響楽団が音楽監督の大野和士との契約を延長

  12. ベルリン発 〓 ドイツは4月19日までの公演をキャンセル、州立歌劇場の音楽祭「フェストターゲ」は中止

  13. 訃報 〓 バリー・タックウェル(88)オーストラリアのホルン奏者

  14. ミュンヘン発 〓 サイモン・ラトル率いるバイエルン放送響が11月に日本ツアー

  15. サルヴァドール発 〓 ピアノのマリア・ジョアン・ピレシュが心臓疾患で当面の活動を休止

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。