ノボシビルスク発 〓 トーマス・ザンデルリングがノボシビルスク・フィルを辞任、ロシアのウクライナ侵略で

2022/03/07

指揮者のトーマス・ザンデルリング(Thomas Sanderling)がロシアのウクライナへの侵略戦争に抗議し、ノボシビルスク・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者兼芸術監督を辞任した。2017年からその任にあり、「私はノボシビルスクで生まれ、オーケストラとの強い関係を感じていたので、この決定は私にとって非常に苦痛でした」と述べている。

ザンデルリングは1942年生まれの79歳。父のクルトは旧・東ドイツを代表する指揮者で、当時はレニングラード・フィルハーモニー管弦楽団の第一指揮者を務めていたことからレニングラードで育った。レニングラード音楽院で学び、その後、パリ国立高等音楽院、ベルリン音楽大学、ウィーン国立音楽大学で研鑽を積んだ。

その後、旧・東ドイツのライヘンバッハ交響楽団の首席指揮者、ハレ州立歌劇場音楽監督を歴任。ドイツ統一後はさらに活動の場を広げ、ネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者兼芸術顧問(1984-1986)、大阪シンフォニカー交響楽団の音楽監督・常任指揮者(1992-2000)などを歴任している。

写真:Novosibirsk Philharmonic Orchestra

関連記事

  1. ライプツィヒ発 〓 アンドリス・ネルソンスが音楽監督を務めるゲヴァントハウス管との契約延長

  2. ロンドン発 〓 英国政府が定例の新年叙勲者を発表、アントニオ・パッパーノらが叙勲

  3. 松本発 〓 小澤征爾が4年ぶりにサイトウ・キネン・オーケストラを指揮、演奏は宇宙の若田光一飛行士へライブ配信

  4. ウィーン発 〓 コンツェルトハウスがクルレンツィス&ムジカエテルナのコンサートをキャンセル、ウクライナ大使の要請受け

  5. フィレンツェ発 〓 フィレンツェ歌劇場のペレイラ総裁が突然の辞任、横領問われて「気力失った」

  6. オスロ発 〓 オスロ・フィルがラウス・マケラとの契約を更新、首席指揮者就任前の異例の延長

  7. リヨン発 〓 リヨン国立オペラが2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  8. ベルリン発 〓 指揮者のロビン・ティチアーティが任期切れ前の2025年の夏で退任、ベルリン・ドイツ交響楽団の音楽監督を

  9. ベルリン発 〓 コーミッシェ・オーパーが2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  10. ロンドン発 〓 モンテヴェルディ合唱団・管弦楽団が冬のツアーの指揮者にクリストフ・ルセを起用

  11. ローマ発 〓 劇場の閉鎖など、イタリア全土で4月3日まで継続

  12. 東京発 〓 新日本フィルが2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  13. ベルン発 〓 チェリストのアントニオ・メネセスが進行性の脳腫瘍と診断されたことを明らかに

  14. ナンテール発 〓 名曲《ボレロ》の著作権をめぐる訴訟で、保護期間の延長を求める承継者らの訴えを裁判所が棄却

  15. ボストン発 〓 ボストン響が給与カットと一時休職で合意、タングルウッド音楽祭に希望繋ぐ

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。