東京発 〓 新日本フィルが新シーズン、2023/2024シーズンの定期演奏会ラインナップを発表

2022/08/19

新日本フィルハーモニー交響楽団が18日、2023年4月に幕を開ける2023/2024シーズンの定期演奏会のラインナップを発表した。新シーズンの定期演奏会を貫くテーマは「Wien Line」。今シーズンからミュージック・アドヴァイザーとして活動を始めている佐渡裕は4月に第5代音楽監督に就任、新シーズンは最初のシーズンとなる。

開幕公演は4月8日で、指揮はもちろん佐渡。リヒャルト・シュトラウスの《アルプス交響曲》、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を組み合わせたプログラムで、ピアノは辻井伸行を迎える。佐渡は10月にブルックナーの交響曲第4番《ロマンティック》、2024年1月にマーラーの交響曲第4番を指揮、 ブルックナーにはハイドンの交響曲第44番を、マーラーには武満徹《系図》を組み合わせる。

新シーズンの客演指揮者は、沼尻竜典、シャルル・デュトワ、秋山和慶、デリック・イノウエ、ジョゼ・ソアーレス、阿部加奈子、鈴木秀美、ジャン=クリストフ・スピノジ、それに前音楽監督の上岡敏之といった顔ぶれが揃った。

デュトワはこの6月の創立50周年特別演奏会を指揮して約2年越しの共演が実現、新シーズンも6月に登場する。ドビュッシーの《牧神の午後への前奏曲》、ストラヴィンスキーのバレエ音楽《火の鳥》組曲、ベルリオーズの幻想交響曲という十八番を集めたプログラムが組まれている。

また、2020年からコンポーザー・イン・レジデンスとミュージック・パートナーを務めてきた久石譲が9月と2024年2月に登場。9月はマーラーの交響曲第5番に加えて、新作を指揮する。

写真:New Japan Philharmonic


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. フィレンツェ発 〓 演出家の故フランコ・ゼフィレッリの生誕100年、イタリアでは切手も

  2. サンフランシスコ発 〓 カリフォルニア州で再度のロックダウン、サンフランシスコ・オペラはドライブインシアター 「トスカ」を延期

  3. マルチナ・フランカ発 〓 ヴァッレ・ディートリア音楽祭の次期芸術監督にセバスチャン・シュワルツ

  4. デュッセルドルフ発 〓 ライン・ドイツ・オペラの次期音楽総監督にヴィターリ・アレクセーノク、アクセル・コーバーの後任

  5. ウィーン発 〓 国立歌劇場が新制作の《椿姫》をストリーミング配信

  6. ローマ発 〓 ムーティがコンテ首相に劇場再開を求める公開書簡

  7. ベルリン発 〓 ベルリン・ドイツ・オペラが新制作の《フランチェスカ・ダ・リミニ》をライブ・ストリーミング

  8. ウィーン発 〓 国立歌劇場がファン・ディエゴ・フローレスの降板でライブ・ストリーミングを中止

  9. バーミンガム発 〓 バーミンガム市響の次期首席指揮者に山田和樹、アーティスティック・アドバイザーも兼任

  10. マドリード発 〓 あのエムバペが来秋、フルート奏者としてスペインでコンサート・デビュー

  11. ミュンヘン発 〓 バイエルン放送響が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  12. ロンドン発 〓 ネトレプコとの共演断られ、夫君のエイヴァゾフが新制作のロイヤル・オペラ《イル・トロヴァトーレ》を降板

  13. 訃報 〓 ハリー・クプファー(84)ドイツの演出家

  14. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場が公演継続のメッセージ

  15. ハンブルク発 〓 ドイツ・グラモフォンがアバドの生誕90年を記念して、残された録音をすべて収録した限定ボックス・セットをリリース

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。