フランスの演出家ニコラ・ジョエル(Nicolas Joel)が亡くなった。67歳だった。死因は明らかにされていない。1990年から2009年にかけてトゥールーズ市立キャピトル劇場(Théâtre du Capitole de Toulouse)、2009年から2014年にパリ国立オペラ(Opéra national de Paris)の総裁を務めた。
パリ生まれ。ストラスブールのラン国立オペラの助監督時代の1976年、パトリス・シェローのアシスタントに抜擢されてオペラ界の第一線に。バイロイト音楽祭の100周年を記念してシェローが演出を手がけた《ニーベルングの指環》公演に参加した。
1979年、ラン国立オペラとリヨン国立オペラで《ニーベルングの指環》の演出を手がけて演出家として本格的なデビューを果たし、1984年にはウィーン国立歌劇場にデビュー。その後、欧米の著名な歌劇場で数々の演出を手掛けた。
2009年にジェラール・モルティエの後を受けてパリ国立オペラの総裁に就任したが、2013年にフランス政府のオペラ予算削減に抗議する形で任期を1年残して辞任、ポストをステファン・リスナーに引き継いだ。
写真:Opéra national de Paris
訃報 〓 ニコラ・ジョエル(67)フランスの演出家、パリ国立オペラ元総裁
2020/06/20
【最終更新日】2023/02/17
- コメント: 0
この記事へのコメントはありません。