7日からポーランド・ポズナンで行われていた第16回「ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール」で20日、前田妃奈(Hina Maeda)が優勝した。第2位はカザフスタンのメルエルト・カルメノワ(Meruert Karmenova)、中国のウェン・チンジュ(Qingzhu Weng=翁卿翥)が第3位に入賞した。
前田は2002年、大阪府生まれの20歳。2019年の第88回「日本音楽コンクール」で第2位を獲得した後、2020年の第18回「東京音楽コンクール」弦楽部門で優勝。現在は特別特待奨学生として東京音楽大学で学んでいる。日本人ヴァイオリニストの優勝は第8回の漆原啓子以来41年ぶり。
コンクールは1935年、ポーランドのヴァイオリニスト・作曲家ヘンリク・ヴィエニャフスキの生誕100年を記念して創設され、5年に一度開催されている。第16回は2021年が開催年だったが、コロナ禍で延期されていた。34名が参加、関西フィルハーモニー管弦楽団音楽監督も務めるフランスのオーギュスタン・デュメイが審査委員長を務めている。
本選は現地時間の20日、6名で行われ、前田はウカシュ・ボロヴィチ指揮のポズナン・フィルハーモニー管弦楽団との共演で、ヴィエニャフスキのヴァイオリン協奏曲第2番、ブラームスのヴァイオリン協奏曲を弾いている。
写真:International Henryk Wieniawski Violin Competition
もっと詳しく ▷
ポズナン発 〓 第16回「ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール」で前田妃奈が優勝
2022/10/23
- コメント: 0
この記事へのコメントはありません。