フィレンツェ発 〓 新型コロナウイルスの感染拡大めぐり、チョン・ミョンフンも降板

2020/03/04

イタリアを中心に新型コロナウイルスの感染がじわじわとヨーロッパに広がっている。そのため、イタリアでは劇場が8日まで閉鎖された他、ヨーロッパの音楽シーンにも影響が出始めている。

指揮者のチョン・ミョンフン(Myung-Whun Chung)が7日に指揮する予定だったフィレンツェ歌劇場のコンサートを降板した。代役はダニエレ・ガッティが務めることになったが、その後、政府の劇場閉鎖の指示が出てこれが二転三転という。

チョンが降板したのは、日本を中国と同等の感染地域とみるイタリア政府が入国者に対して14日間の健康管理期間を求めているため。チョンは東京フィルハーモニー交響楽団の《カルメン》公演の指揮を終えて2月25日にイタリア入りした。

スイスは1000人以上のコンサートを禁止。そのため、テオドール・クルレンツィス(Teodor Currentzis)に率いられた南西ドイツ放送交響楽団(SWR Sinfonieorchester)がスイスでの公演を諦め、スペイン公演に向かった。

一方、SNSなどへの音楽家たちの投稿も続々。イスラエルがイタリアを感染地域に指定したことから、テルアビブでオペラを指揮する予定だったダニエレ・カッレガーリ(Daniele Callegari)がイスラエルへの入国拒否にあった。

また、イスラエル出身のソプラノ歌手ヒラ・バッジオ(Hila Baggeo)がフィレンツェのペルゴラ劇場でのコンサートを終えて帰国したところ、隔離されたことを明らかにしている。

写真:Teatro La Fenice

関連記事

  1. 訃報 〓 オトマール・ボルヴィツキー(90)ドイツのチェロ奏者、ベルリン・フィルの元首席奏者

  2. ミラノ発 〓 スカラ座の次期総裁にフェニーチェ劇場総裁のフォルトゥナート・オルトンビーナ

  3. パリ発 〓 アラーニャが途中降板、パリ国立オペラの《ドン・カルロ》の公演で

  4. マルセイユ発 〓 マルセイユ歌劇場が2023/2024シーズンの公演ラインナップを発表

  5. マプト発 〓 女性オーボエ奏者がモザンビークの文化観光大臣に

  6. コシツェ発 〓 文化大臣が国立劇場と国立美術館の館長を解任したことにスロヴァキアで大きな反発、コシツェ国立フィルの首席指揮者が抗議の辞任

  7. ボン発 〓 ベートーヴェン国際ピアノ・コンクールは予定通り12月開催

  8. ミュンヘン発 〓 ミュンヘン放送管が首席客演指揮者のパトリック・ハーンとの契約を延長

  9. 訃報 〓 ウィリアム・ベネット(85)英国のフルート奏者

  10. シカゴ発 〓 シカゴ響がヤープ・ファン・ズヴェーデンに率いられてヨーロッパ・ツアー

  11. ウィーン発 〓 コンツェルトハウスがクルレンツィス&ムジカエテルナのコンサートをキャンセル、ウクライナ大使の要請受け

  12. ロンドン発 〓 英国のクラシック音楽雑誌「グラモフォン」の「オーケストラ・オブ・ザ・イヤー」一般投票始まる

  13. アムステルダム発 〓 オランダ国立オペラが2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  14. ローマ発 〓 サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団の首席客演指揮者にヤクブ・フルシャ

  15. モンテカルロ発 〓 ネトレプコが約2ヵ月ぶりにオペラの舞台に、4回目の声明でロシアでの出演を否定

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。