指揮者のリッカルド・ムーティ(Riccardo Muti)が任期が切れた時点でシカゴ交響楽団(Chicago Symphony Orchestra)の音楽監督を退任する意向であることを明らかにした。ムーティーの契約は2020/2021シーズンで切れる。発言が飛び出したのは9日で、コンサート後に行われた首席ホルン奏者を退任したダニエル・ギングリッチ(Daniel Gingrich)に「終身名誉首席ホルン」の称号を贈るセレモニーの席。
ギングリッチは1969年から1972年までワシントンのナショナル交響楽団に在籍した後、1975年にシカゴ交響楽団に入団した。2013年から2019年までムーティーの指名で首席ホルン奏者を務めた。関係者によれば、お祝いのスピーチの中でムーティは、「私が2年後に消える前にあなたに(ギングリッチに)感謝したかった」と述べて退任する意向であることを示唆したという。
写真:Chicago Symphony Orchestra / Elliot Mandel
シカゴ発 〓 ムーティーがシカゴ響の音楽監督退任を示唆
2019/11/13
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