85歳でシカゴ交響楽団(Chicago Symphony Orchestra)の首席トロンボーンを務めるジェイ・フリードマン(Jay Friedman)が2025年9月で退団することが明らかになった。世界のトップ・オーケストラで最も長く首席奏者を務めており、1964年に第7代音楽監督ジャン・マルティノンによって首席奏者に任命されてから在任60年を超える。
フリードマンはイェール大学で学んだ後、ルーズベルト大学で作曲を専攻。その後、シカゴ市民管弦楽団に4年間、フロリダ交響楽団に2年間在籍し、シカゴ響には第6代音楽監督フリッツ・ライナーの下でアシスタント首席トロンボーン奏者として入団した。1969年にはブロッホの「トロンボーンと管弦楽のための交響曲」でソリストを務めた。
その後、第8代ゲオルク・ショルティ時代には、1976年にポール・クレストンのトロンボーンと管弦楽のための幻想曲でソリストを務め、1991年にはフリードマンのために書かれたエレン・ターフィ・ツヴィリヒのトロンボーン協奏曲を世界初演。第10代リッカルド・ムーティ時代には、2018年にジェニファー・ヒグドンの《低音金管協奏曲》の世界初演をリードした。
また、1990年代から指揮者としても活動、1995年にオークパーク&リバーフォレスト交響楽団の音楽監督に就任。2010年にはシカゴ響とマーラーの交響曲第8番を指揮している。シカゴ響の他、イタリアのRAI国立交響楽団やローマ・サンタ・チェチーリア管弦楽団、スウェーデンのマルメ交響楽団などを指揮してきた。
写真:jayfriedman.net
シカゴ発 〓 トップ・オーケストラの首席奏者として在任最長記録を持つシカゴ響のジェイ・フリードマンが退団
2024/08/07
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この時が来たのですね。CSO来日予定はなさそうなので、シカゴに行くしかありませんね。