ベルリン発 〓 第2回「オーパス・クラシック賞」決まる

2019/09/05
【最終更新日】2019/10/17

第2回「オーパス・クラシック賞=The OPUS KLASSIK Award」の受賞作が発表された。「オーパス・クラシック賞」は昨年、「エコー賞」を受け継ぐ形で創設された録音に対する賞。今年から新たに「今年の作曲家」、「今年の革新的なコンサート」、「今年のビデオ・クリップ」の3部門が追加されて都合24部門で選考が行われ、45人のアーティストが受賞した。授賞式は10月13日にベルリンのコンツェルトハウスで行われる。

前身の「エコー賞」は1992年、1963年創設の「ドイツ・レコード賞」を受け継いで創設された賞で、米国のグラミー賞に準ずるドイツで最も権威のある録音賞と見なされてきた。しかし一昨年、ポップス部門で受賞したラップ・グループの曲に反ユダヤ主義的な歌詞が含まれることに多くの音楽家が猛反発、賞自体が廃止を余儀なくされ、クラシック部門だけを切り離した格好で「オーパス・クラシック賞」が創設された。主な受賞者は以下の通り。

 [今年の作曲家]イェルク・ヴィトマン
 [今年の革新的なコンサート]ベネディクト・クリスチャンソン(テノール)
 [今年のビデオ・クリップ]「エリーゼ」=ラン・ラン(ピアノ)
 [今年の指揮者]パーヴォ・ヤルヴィ
 [今年の歌手]ジョイス・ディドナート(ソプラノ), クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン)
 [今年の器楽演奏家]イゴール・レヴィット(ピアノ), ソル・ガベッタ(チェロ), アンドレアス・オッテンザマー(クラリネット)
 [今年の若手演奏家]エメーケ・バラート(ソプラノ), ナディーン・シエラ(ソプラノ), クリストフ・ズィーツェン(マリンバ), コンスタンティン・ラインフェルド(ハーモニカ)

写真:Visit Berlin

    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ハーゲン発 〓 市立劇場の音楽総監督にセバスチャン・ラング=レッシング

  2. ルートヴィヒスハーフェン発 〓 ラインラント=プファルツ州立フィルが次期首席指揮者にマイケル・フランシス

  3. ヴュルツブルク発 〓 メゾ・ソプラノのヴァルトラウト・マイヤーが引退コンサート

  4. 訃報 〓 エディト・パイネマン(85)ドイツのヴァイオリニスト

  5. イエナ発 〓 指揮者のシモン・ガウデンツが音楽総監督を務めるイエナ・フィルとの契約を延長

  6. ハノーファー発 〓 州立劇場が音楽総監督のステファン・ジリアスとの契約を延長

  7. ルートヴィヒスハーフェン発 〓 ラインラント=プファルツ州立フィルが首席指揮者のマイケル・フランシスとの契約を延長

  8. バイロイト発 〓 シモーネ・ヤングが音楽祭デビュー、音楽祭史上初めて《ニーベルングの指環》を指揮する女性指揮者に

  9. ライプツィヒ発 〓 ブロムシュテットがゲヴァントハウス管のコンサートをキャンセル、代役でスザンナ・マルッキがオーケストラ・デビュー

  10. マインツ発 〓 州立劇場の次期首席指揮者・音楽総監督にガブリエル・ヴェンザーゴ

  11. ベルリン発 〓 ベルリン・ドイツ・オペラがワーグナー《リエンツィ》をストリーミング配信

  12. ボン発 〓 ピアニストのマリア・ジョアン・ピレシュに2021年のベートーヴェン賞

  13. ドルトムント発 〓 市立オペラがガブリエル・フェルツとの契約を延長

  14. ベルリン発 〓 ベルリン・ドイツ・オペラが新シーズンの公演ラインナップを発表

  15. ハンブルク発 〓 NDRエルプフィルハーモニー管の首席コンサートマスターにデヴィッド・ラジンスキー

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。