ニューヨーク発 〓 ドローラ・ザジックが引退を表明

2019/09/06
【最終更新日】2019/10/17

メゾ・ソプラノ歌手のドローラ・ザジック(Dolora Zajick)がオペラからの引退を表明した。来年5月のニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の出演が最後になるという。ザジックは5月2日、6日、9日にヤナーチェク《カーチャ・カバノヴァー》に出演、義母カバニハを歌う。ザジックは1952年生まれで、68歳での引退となる。

オレゴン州生まれのネバダ州で育ち。ネバダ大学で医学を学ぶかたわら、地元の合唱団で活躍。そこで音楽の才能を見出された。その後、ニューヨークのマンハッタン音楽院で学んだ。在学中の1982年、チャイコフスキー国際コンクールの声楽部門で第3位に入賞、12年ぶりの米国人入賞者となった。

その後、サンフランシスコ・オペラの若手プログラムで研鑽を積み、1986年にヴェルディ《イル・トロヴァトーレ》のアズチェーナを歌ってプロ・デビュー。1988年にはアズチェーナでメトロポリタン歌劇場にもデビュー、その後、欧米の著名な歌劇場で活躍してきた。

写真:Inter Musica / David Sauer


関連記事

  1. 東京発 〓 ドミンゴが東京五輪イベントへの出演を辞退

  2. シカゴ発 〓 リリック・オペラが2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

  3. 訃報 〓 レイモンド・レッパード(92)英国の指揮者

  4. 訃報 〓 マリス・ヤンソンス(76)ラトビアの指揮者

  5. クリーヴランド発 〓 クリーヴランド管が空席だったコンサートマスターにデイヴィッド・ラジンスキ

  6. シカゴ発 〓 米国の音楽サイトがシカゴ響の次期音楽監督を予想、マリン・オールソップら6人の名前

  7. ロサンゼルス発 〓 ジェームズ・コンロンがロサンゼルス・オペラとの契約を延長

  8. ブラティスラバ発 〓 スロヴァキア放送響激震、レナルトが復帰

  9. トゥールーズ発 〓 トゥガン・ソヒエフがキャピトル国立管との契約を延長

  10. ロサンゼルス発 〓 ガーセッティ市長がイベントの年内解禁に疑問符

  11. クリーブランド発 〓 フランツ・ウェルザー=メストのキャンセルでイゴール・レヴィットも降板、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏で

  12. ニューヨーク発 〓 ストラディバリウス「ダ・ヴィンチ」、史上2番目の20億円超で落札

  13. ロサンゼルス発 〓 グラミー賞授賞式は3月に、アカデミー賞に続いて延期

  14. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場は新型コロナウイルスのワクチン接種義務付け

  15. ミネアポリス発 〓 オスモ・ヴァンスカがミネソタ管の音楽監督を退任

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。