メゾ・ソプラノ歌手のドローラ・ザジック(Dolora Zajick)がオペラからの引退を表明した。来年5月のニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の出演が最後になるという。ザジックは5月2日、6日、9日にヤナーチェク《カーチャ・カバノヴァー》に出演、義母カバニハを歌う。ザジックは1952年生まれで、68歳での引退となる。
オレゴン州生まれのネバダ州で育ち。ネバダ大学で医学を学ぶかたわら、地元の合唱団で活躍。そこで音楽の才能を見出された。その後、ニューヨークのマンハッタン音楽院で学んだ。在学中の1982年、チャイコフスキー国際コンクールの声楽部門で第3位に入賞、12年ぶりの米国人入賞者となった。
その後、サンフランシスコ・オペラの若手プログラムで研鑽を積み、1986年にヴェルディ《イル・トロヴァトーレ》のアズチェーナを歌ってプロ・デビュー。1988年にはアズチェーナでメトロポリタン歌劇場にもデビュー、その後、欧米の著名な歌劇場で活躍してきた。
写真:Inter Musica / David Sauer
ニューヨーク発 〓 ドローラ・ザジックが引退を表明
2019/09/06
【最終更新日】2019/10/17
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