世界で活躍するトップカルテットの一つ、アルテミス・カルテット(Artemis Quartett)の新しいメンバーが決まった。チェロのエッカート・ルンゲと第2ヴァイオリンのアンテア・クレストンが5月に退団、代わって、ハリエット・クリーフ(Harriet Krijgh)、キム・スーヤン (Suyoen Kim)が入団する。ルンゲは創設メンバーの一人で、これで創設メンバーは一人もいなくなる。
チェロのクリーフは1991年生まれのオランダ期待の新鋭。昨年11月に読売日本交響楽団との共演で初来日したばかり。この年末には、「ドイツ・グラモフォン」からデビュー・アルバムがリリースされることが決まっている。一方、キムは1987年、ドイツ・ミュンスター生まれの韓国系ヴァイオリニスト。日下紗矢子と並んで、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団(Konzerthausorchester Berlin)のコンサートマスターを務め、やはり「ドイツ・グラモフォン」からアルバムがリリースされている。
アルテミス・カルテットは1989年、リューベック音楽大学の学生4人が集まって結成。その後、アルバン・ベルク、エマーソン、ジュリアードのなどの弦楽四重奏団に指導を受け、1996年にはミュンヘン国際音楽コンクールで優勝した。優勝は1970年の東京クヮルテット以来25年ぶりの快挙で大きな話題をさらった。
その後、メンバーを入れ替えながらベルリンを拠点に活動。最近では2015年、ヴィオラのフリーデマン・ヴァイグレが亡くなった後、2016年の初めに第2ヴァイオリンにクレストンが入り、第2ヴァイオリンのグレゴール・ジーグルがヴィオラに回って新たなスタートを切っていた。
写真:Artemis Quartett
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ベルリン発 〓 アルテミス・カルテットの新メンバー決定
2019/01/08
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