ベルリン発 〓 アルテミス・カルテットの新メンバー決定

2019/01/08

世界で活躍するトップカルテットの一つ、アルテミス・カルテット(Artemis Quartett)の新しいメンバーが決まった。チェロのエッカート・ルンゲと第2ヴァイオリンのアンテア・クレストンが5月に退団、代わって、ハリエット・クリーフ(Harriet Krijgh)、キム・スーヤン (Suyoen Kim)が入団する。ルンゲは創設メンバーの一人で、これで創設メンバーは一人もいなくなる。

チェロのクリーフは1991年生まれのオランダ期待の新鋭。昨年11月に読売日本交響楽団との共演で初来日したばかり。この年末には、「ドイツ・グラモフォン」からデビュー・アルバムがリリースされることが決まっている。一方、キムは1987年、ドイツ・ミュンスター生まれの韓国系ヴァイオリニスト。日下紗矢子と並んで、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団(Konzerthausorchester Berlin)のコンサートマスターを務め、やはり「ドイツ・グラモフォン」からアルバムがリリースされている。

アルテミス・カルテットは1989年、リューベック音楽大学の学生4人が集まって結成。その後、アルバン・ベルク、エマーソン、ジュリアードのなどの弦楽四重奏団に指導を受け、1996年にはミュンヘン国際音楽コンクールで優勝した。優勝は1970年の東京クヮルテット以来25年ぶりの快挙で大きな話題をさらった。

その後、メンバーを入れ替えながらベルリンを拠点に活動。最近では2015年、ヴィオラのフリーデマン・ヴァイグレが亡くなった後、2016年の初めに第2ヴァイオリンにクレストンが入り、第2ヴァイオリンのグレゴール・ジーグルがヴィオラに回って新たなスタートを切っていた。

写真:Artemis Quartett


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ヌスドルフ発 〓 作曲家ワーグナーの最後の孫が死去

  2. ベルリン発 〓 クリストフ・エッシェンバッハがベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の首席指揮者に

  3. ヒューストン発 〓 ヒューストン・グランド・オペラが首席客演指揮者にキム・ウンソン

  4. ベルリン発 〓 ドイツ・グラモフォンが120周年記念コンサートをライブ配信

  5. ウィーン発 〓 ヤンソンスがウィーン・フィルハーモニーの名誉団員に

  6. アトランティックシティ発 〓 「ミス・アメリカ2019」に若手オペラ歌手

  7. ベルリン発 〓 ベルリン・ドイツ・オペラが2019/2020シーズンの公演ラインナップを発表した。

  8. ガーシントン・オペラ 〓 2019年夏のラインナップを発表

  9. シカゴ発 〓 サンフランシスコ響の楽団員、シカゴ響の楽団員のストを支援

  10. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団がオリジナルのフルトヴェングラー全集を発売

  11. アントワープ発 〓 フランダース・オペラの音楽監督にアレホ・ペレス

  12. ミュンヘン発 〓 バイエルン州立歌劇場が2019/2020シーズンの公演ラインナップを発表

  13. ロサンゼルス発 〓 第91回「アカデミー賞」の作曲賞に「ブラックパンサー」のルドウィグ・ゴランソン

  14. ナポリ発 〓 サン・カルロ劇場が2019/2020シーズンの公演ラインナップを発表

  15. カルガリー発 〓 第9回「ホーネンス国際ピアノコンクール」が終了

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。