ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が行う2019年の「ニューイヤー・コンサート」の曲目が明らかになった。「ニューイヤー・コンサート」はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が毎年元旦、彼らが本拠地にしている楽友協会の大ホールで行っている恒例行事。“音楽の都からの年賀状”で、演奏は90カ国以上に中継され、全世界で1億人を超える人たちが新年気分を味わっているとされる。
2019年の指揮は初登場となるクリスティアン・ティーレマン(Christian Thielemann)。コンサートのプログラムは通常、“ワルツ王”ヨハン・シュトラウス2世らシュトラウス家の楽曲を中心に構成されるが、ティーレマンはそこにカール・ミヒャエル・ツィーラー(Carl Michael Ziehre)とヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世(Joseph Hellmesberger Jr.)という二人のオーストリアの作曲家の作品を加えた。
カール・ミヒャエル・ツィーラー(, 1843-1922)はウィンナ・オペレッタの黄金時代「金の時代」、「銀の時代」に活躍した作曲家の一人。一方のヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世(1855-1907)はウィーン音楽院作曲教授、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターを経て、マーラーの後任として首席指揮者を務めた人物。ジョルジュ・エネスコ、フリッツ・クライスラーを指導したことでも知られる。
カール・ミヒャエル・ツィーラー:行進曲《シェーンフェルト男爵》op.422
ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ《反作用》op.184
ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世:《妖精の輪舞》
ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ・シュネル《Express》op.311
ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ《北海の絵》op.390
エドゥアルト・シュトラウス:ポルカ・シュネル《速達郵便で》op.259
休憩
ヨハン・シュトラウス2世:オペレッタ《ジプシー男爵》序曲
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・フランセーズ《踊り子》op.227
ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ《芸術家の生活》op.316
ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ・シュネル《インドの舞姫》op.351
エドゥアルト・シュトラウス:ポルカ・フランセーズ《オペラの夕べ》op.162
ヨハン・シュトラウス2世:オペラ《騎士パズマン》より“エヴァのワルツ”
ヨハン・シュトラウス2世:オペラ《騎士パズマン》より“チャルダッシュ”
ヨハン・シュトラウス2世:エジプト行進曲op.335
ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世:間奏ワルツ
ヨハン・シュトラウス2世,ポルカ・マズルカ《女性への讃歌》op.315
ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ《天体の音楽》op.235
写真:Vienna Philharmoniker
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