ボストン交響楽団は2日、指揮者のシャルル・デュトワ(81)によるセクシャル・ハラスメント問題で、2016年にタングルウッド音楽祭で贈った「クーセヴィツキー賞」のタイトルを取り消したことを明らかにした。
米国のメディアによると、4人の女性からの告発について調査を進めていた独立調査委員会が1980年代と1990年代のハラスメント行為に対する女性たちの告発が信用できると判断したため。
デュトワは昨年12月にハラスメント行為が表面化した後、「非公式の身体的接触は、友情の共通のジェスチャーとしての芸術界では一般的であるが、強要や強制的な身体接触を伴う重大な告訴は絶対にない」と一貫して否定しているが、1月に入って、ロンドンのロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督兼首席指揮者のポストを、任期を2年残して辞任している。
デュトワは若き日にタングルウッド音楽祭でシャルル・ミュンシュに師事しており、その後も音楽祭への客演を続けていた。
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レノックス発 〓 ボストン交響楽団がシャルル・デュトワに贈った「クーセヴィツキー賞」を取り消し
2018/03/05
【最終更新日】2022/02/15
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