東京発 〓 第18回「東京国際音楽コンクール」指揮部門で沖澤のどか優勝

2018/10/14
【最終更新日】2018/10/15

第18回「東京国際音楽コンクール」の指揮部門の本選が14日、東京オペラシティ・コンサートホールで行われ、日本の沖澤のどか(Nodoka Okisawa)が優勝した。本選には4人が出場、出場者は新日本フィルハーモニー交響楽団を指揮してオーケストラ曲を演奏した。沖澤は1987年、青森生まれ。東京藝術大学を首席で卒業、その後、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学を修了、昨年はロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のマスタークラスに参加している。2位は日本の横山奏(Kanade Yokoyama)、3位は熊倉優(Masaru Kumakura)。4位はカナダ在住のアール・リー(Earl Lee)。「特別賞・齋藤秀雄賞」は沖澤に、「聴衆賞」は横山に贈られた。

「東京国際音楽コンクール」は1967年、民主音楽協会によって創設された。広く有能な音楽家の発掘と育成、世界各国との音楽文化交流の推進と発展を標榜。設立時は「指揮」、「声楽」、「室内楽」の3部門が設けられたが、現在は「指揮」部門が3年に一度行われている。第18回は42の国・地域から238人が応募、予備審査を経て18名が第1次予選に進んだ。今回の審査委員長は指揮者の外山雄三。審査員には広上淳一、アレクサンドル・ラザレフ、尾高忠明、ユベール・スダーン、高関健といった指揮者の他、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の元コンサートマスターのウェルナー・ヒンク、韓国のヴァイオリニストのカン・ドンスク、サンフランシスコ交響楽団の元事務局長のピーター・パストリッチが加わっている。

写真:Tokyo International Music Competition for Conducting

[参考記事]民主音楽協会・近藤寿男常務理事インタビュー(英語)


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ハンブルク発 〓 州立歌劇場が2019/2020シーズンの上演ラインナップを発表

  2. 北京発 〓 ピアノの一斉演奏でギネス記録を更新

  3. バイロイト音楽祭 〓 来年2019年にアブダビと東京に引っ越し公演

  4. エディンバラ発 〓 エディンバラ国際フェスティバルが2018年の公演ラインナップを発表

  5. サンクトペテルブルク発 〓 デュトワがサンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団の首席客演指揮者に

  6. ブエノスアイレス発 〓 バレンボイムが聴衆に我慢できず演奏中断

  7. ニューヨーク発 〓 ニューヨーク・フィルハーモニックが「不正行為」を理由に楽団員二人を解雇

  8. ロッテルダム発 〓 音楽メッセ「クラシカル・ネクスト」が中止を発表

  9. ゴーリッシュ発 〓 アンドリス・ネルソンスに2018年の年間賞

  10. ガーシントン・オペラ 〓 2019年のスケジュールを発表

  11. アムステルダム発 〓 オランダ国立オペラが2019/2020シーズンの上演ラインナップを発表

  12. ベルリン発 〓 ドイツ・オペラが2018/2019シーズンのラインナップを発表

  13. ニューヨーク発 〓 アラーニャがメトロポリタン歌劇場《サムソンとデリラ》の第3幕を降板

  14. アムステルダム発 〓 オランダ放送フィルの次期首席指揮者にカネラキス

  15. 大津発 〓 開館20周年記念公演をあす土曜日にも追加開催、台風直撃でびわ湖ホール

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。