ゴーリッシュ発 〓 アンドリス・ネルソンスに2018年の年間賞

2019/03/05

ボストン交響楽団の音楽監督、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席指揮者を務めるアンドリス・ネルソンス(Andris Nelsons)が音楽祭「国際ショスタコーヴィチ・ターゲ」から2018年の年間賞を贈られた。音楽祭は2010年にスタート。毎年6月、ドレスデン近くのゴーリッシュ(Gohrisch)という保養地で3日間開催されている。ショスタコーヴィチは1960年から1972年にかけてゴーリッシュに保養に出掛けており、1960年7月12日から14日にかけて有名な弦楽四重奏曲第8番を作曲した。

賞に賞金はなく、過去の受賞者にはルドルフ・バルシャイ、クルト・ザンデルリンク、ボロディン弦楽四重奏団、ギドン・クレーメル、ユール・テミルカーノフなどがいる。ネルソンズは目下、ボストン交響楽団との間でショスタコーヴィチの交響曲全集の録音を進めている。これまでにリリースされた3枚のアルバムはすべて、「グラミー賞」の「最優秀オーケストラ演奏賞」を受賞してきた(10番が2015年、5番、8番、9番が2016年、4番と11番が2018年)。授章式は今年の音楽祭の最終日6月23日に行われ、ネルソンスに賞が授与される。

写真:Boston Symphony Orchestra / Robert Torres


関連記事

  1. ミラノ発 〓 スカラ座が2019/2020シーズンの公演ラインナップを発表

  2. ハンブルク発 〓 ハンブルク国際音楽祭が2019年のスケジュールを発表

  3. ロサンゼルス発 〓 9月公開の映画「Bel Canto」にルネ・フレミング

  4. 第2回「スピヴァコフ国際ヴァイオリン・コンクール」はスペインのマリア・ドゥエニャスが優勝

  5. ウィーン発 〓 ヤンソンスがウィーン・フィルハーモニーの名誉団員に

  6. 東京発 〓 読売日本交響楽団が次期常任指揮者にヴァイグレ

  7. ロンドン発 〓 エサ=ペッカ・サロネンがフィルハーモニア管を退任、2021年で

  8. サンクトペテルブルク発 〓 デュトワがサンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団の首席客演指揮者に

  9. ヘルシンボリ発 〓 飛行機で来演するアーティストと共演しない宣言

  10. ヒューストン発 〓 ヒューストン・グランド・オペラが首席客演指揮者にキム・ウンソン

  11. ウィーン発 〓 ウィーン・フィルがティーレマンの指揮でブルックナーの交響曲全曲演奏

  12. ウィーン発 〓 メータが「オペルンバル」の指揮をキャンセル

  13. 北京発 〓 故宮で「ドイツ・グラモフォン」創立120年記念コンサート

  14. ミュンヘン発 〓 ミュンヘン国際音楽コンクールのピアノ・トリオ部門で、日本の「葵トリオ」が優勝

  15. ニューヨーク 〓 メトロポリタン歌劇場「ナショナル・カウンシル・オーディション」で5人に栄誉

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。