訃報 〓 セルゲイ・スタドレル(63)ロシアのヴァイオリニスト、指揮者

2026/04/30

旧ソ連を代表するヴァイオリニストの一人で、指揮者としても活躍していたセルゲイ・スタドレル(Sergei Stadler)が4月20日、飛行機内で体調を崩して亡くなった。63歳だった。ヴァイオリニストとして国際的な活躍をした後、指揮者に転身してエカテリンブルク国立オペラ・バレエ劇場の音楽監督、ロシア交響楽団の首席指揮者を歴任。母校でもあるレニングラード音楽院(現在のサンクト・ペテルブルク音楽院)の院長も務めた。

亡くなったのは、サンクトペテルブルク発イスタンブール行きの機内。飛行機はブカレストに緊急着陸、医療チームが蘇生を試みたという。旧レニングラードの生まれ。両親からピアノの手ほどきを受けた後、レニングラード音楽院の附属音楽学校でミハイル・ヴァイマンにヴァイオリンを学び、レニングラード音楽院を経てモスクワ音楽院に進学、ダヴィッド・オイストラフとレオニード・コーガンに薫陶を受けた。

その後、1979年のロン=ティボー国際コンクールのヴァイオリン部門で一位なしの二位、1980年のシベリウス国際ヴァイオリン・コンクールでヴィクトリア・ムローヴァに次いで二位、1982年のチャイコフスキー国際コンクールのヴァイオリン部門ではムローヴァと一位を分け合った。

1984年から母校のレニングラード音楽院でヴァイオリンの指導に当たり、2009年から2011年まで院長を務めた。また、指揮者としても活躍。エカテリンブルク国立オペラ・バレエ劇場の音楽監督(2007ー2009)、ヴェロニカ・ドゥダロワの創設したロシア交響楽団の芸術監督兼首席指揮者(2007ー2009)を歴任した。1999年にはロシア政府から人民芸術家の称号を贈られている。

写真:sergeistadler.com


関連記事

  1. モスクワ発 〓 ボロディン弦楽四重奏団の新リーダーにニコライ・サチェンコ

  2. 訃報 〓 ピエール・メドゥサン(90)フランスの演出家

  3. 訃報 〓 ギュンター・ピヒラー(85)オーストリアのヴァイオリン奏者・指揮者 / アルバン・ベルク弦楽四重奏団の第一ヴァイオリン奏者

  4. 訃報 〓 ロバート・ヘイル(90)米国のバス・バリトン歌手

  5. 訃報 〓 オリアンナ・サントゥニオーネ(93)イタリアのソプラノ歌手

  6. 訃報 〓 ベルンハルト・クレー(89)ドイツの指揮者

  7. 訃報 〓 アリベルト・ライマン(88)ドイツの作曲家

  8. 訃報 〓 アルフレッド・ブレンデル(94)オーストリアのピアニスト

  9. 訃報 〓 ヘレナ・タッテルムスホヴァー(92)チェコのソプラノ歌手

  10. モスクワ発 〓 第16回「チャイコフスキー国際コンクール」が閉幕、藤田真央がピアノ部門で2位に

  11. 訃報 〓 ペーター・シュミードル(84)元ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団首席クラリネット奏者

  12. 訃報 〓 ジョディー・デヴォス(35)ベルギーのソプラノ歌手

  13. 訃報 〓 ゲイリー・グラフマン(92)米国のピアニスト

  14. 訃報 〓 メナヘム・プレスラー(99)米国のピアニスト

  15. 訃報 〓 ペーテル・エトヴェシュ(80)ハンガリーの作曲家・指揮者

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。