オーストリアのヴァイオリン奏者で、指揮者としても活躍していたギュンター・ピヒラー(Günter Pichler)が24日、自動車の衝突事故で亡くなった。85歳だった。1970年にアルバン・ベルク弦楽四重奏団を結成、第一ヴァイオリン奏者を務め、世界最高峰の弦楽四重奏団としての名声を確立した。1989年からは指揮者としても活動した。
オーストリア北部クーフシュタインの生まれ。15歳でウィーン国立音楽大学(現在のウィーン国立音楽舞台芸術大学)に入学、18歳の時にヴォルフガング・ザヴァリッシュの招きでウィーン交響楽団のコンサートマスターに就任した。その3年後、21歳でヘルベルト・フォン・カラヤンによりウィーン・フィルハーモニー管弦楽団に引き抜かれた。
1970年、アルバン・ベルク四重奏団を結成、2008年に解散するまで第一ヴァイオリン奏者を務めた。4人は卓越したアンサンブルで極めて完成度の高い演奏、ウィーンの伝統に安住せず、現代音楽に積極的に取り組みんだことで、それまでの弦楽四重奏団の在り方を変えたとされる。
その後、1989年にウィーンのコンツェルトハウスでウィーン室内管弦楽団を指揮して指揮者としてデビュー。英国のノーザン・シンフォニアの芸術監督、イタリアのトリノ・フィルハーモニー管弦楽団、ブルガリアのソフィア・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を歴任。日本でもオーケストラ・アンサンブル金沢で首席客演指揮者を努めた(2001ー2006)。
また、1963年から2009年まで母校の、1993年から2012年までケルン音楽舞踊大学で教授を務めた。2007年には、マドリードのソフィア高等音楽院の室内楽科長に任命されるなど後進の指導にも熱心で、多くの門下生を音楽界に輩出した。
写真:Orchestra Haydn
訃報 〓 ギュンター・ピヒラー(85)オーストリアのヴァイオリン奏者・指揮者 / アルバン・ベルク弦楽四重奏団の第一ヴァイオリン奏者
2026/04/26
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