旧ソ連を代表するヴァイオリニストの一人で、指揮者としても活躍していたセルゲイ・スタドレル(Sergei Stadler)が4月20日、飛行機内で体調を崩して亡くなった。63歳だった。ヴァイオリニストとして国際的な活躍をした後、指揮者に転身してエカテリンブルク国立オペラ・バレエ劇場の音楽監督、ロシア交響楽団の首席指揮者を歴任。母校でもあるレニングラード音楽院(現在のサンクト・ペテルブルク音楽院)の院長も務めた。
亡くなったのは、サンクトペテルブルク発イスタンブール行きの機内。飛行機はブカレストに緊急着陸、医療チームが蘇生を試みたという。旧レニングラードの生まれ。両親からピアノの手ほどきを受けた後、レニングラード音楽院の附属音楽学校でミハイル・ヴァイマンにヴァイオリンを学び、レニングラード音楽院を経てモスクワ音楽院に進学、ダヴィッド・オイストラフとレオニード・コーガンに薫陶を受けた。
その後、1979年のロン=ティボー国際コンクールのヴァイオリン部門で一位なしの二位、1980年のシベリウス国際ヴァイオリン・コンクールでヴィクトリア・ムローヴァに次いで二位、1982年のチャイコフスキー国際コンクールのヴァイオリン部門ではムローヴァと一位を分け合った。
1984年から母校のレニングラード音楽院でヴァイオリンの指導に当たり、2009年から2011年まで院長を務めた。また、指揮者としても活躍。エカテリンブルク国立オペラ・バレエ劇場の音楽監督(2007ー2009)、ヴェロニカ・ドゥダロワの創設したロシア交響楽団の芸術監督兼首席指揮者(2007ー2009)を歴任した。1999年にはロシア政府から人民芸術家の称号を贈られている。
写真:sergeistadler.com
訃報 〓 セルゲイ・スタドレル(63)ロシアのヴァイオリニスト、指揮者
2026/04/30
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