ズービン・メータ(Zubin Mehta)の代役に立ったダニエル・バレンボイム(Daniel Barenboim)も怪我でキャンセルーー。オーストリアのグラフェネック音楽祭(Grafenegg Festival)のクロージング・コンサートまた一波乱あった。
バレンボイムがキャンセルした9月7日のクロージング・コンサートは、元々はメータが音楽祭の芸術監督ルドルフ・ブッフビンダーをソリストに迎え、ピアノ協奏曲第1番と交響曲第1番というオール・ブラームスのプログラムを指揮する予定だった。メータがトーンキュンストラー管を63年ぶりに指揮すると話題を集めていた。
しかし、89歳のメータは体調不良でキャンセル。そこで82歳のバレンボイムが代役を買って出た。2月にパーキンソン病を患っていることを公表してからキャンセルが続いていたが、8月になってウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団の夏のツアーを指揮して現場復帰していた。
交代劇はバレンボイムの音楽祭デビューに加え、ブッフビンダー、トーンキュンストラー管との初共演と話題を集めたが、バレンボイムは水曜日の深夜、転倒して肩などをひどく痛めたという。結局、コンサートはブッフビンダーが弾き振りすることになり、プログラムもベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番、第5番《皇帝》に変更された。
写真:Tonkünstler-Orchester
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グラフェネック発 〓 メータの代役に立ったバレンボイムもキャンセル
2025/09/05


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