グラフェネック発 〓 メータの代役に立ったバレンボイムもキャンセル

2025/09/05

ズービン・メータ(Zubin Mehta)の代役に立ったダニエル・バレンボイム(Daniel Barenboim)も怪我でキャンセルーー。オーストリアのグラフェネック音楽祭(Grafenegg Festival)のクロージング・コンサートまた一波乱あった。

バレンボイムがキャンセルした9月7日のクロージング・コンサートは、元々はメータが音楽祭の芸術監督ルドルフ・ブッフビンダーをソリストに迎え、ピアノ協奏曲第1番と交響曲第1番というオール・ブラームスのプログラムを指揮する予定だった。メータがトーンキュンストラー管を63年ぶりに指揮すると話題を集めていた。

しかし、89歳のメータは体調不良でキャンセル。そこで82歳のバレンボイムが代役を買って出た。2月にパーキンソン病を患っていることを公表してからキャンセルが続いていたが、8月になってウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団の夏のツアーを指揮して現場復帰していた。

交代劇はバレンボイムの音楽祭デビューに加え、ブッフビンダー、トーンキュンストラー管との初共演と話題を集めたが、バレンボイムは水曜日の深夜、転倒して肩などをひどく痛めたという。結局、コンサートはブッフビンダーが弾き振りすることになり、プログラムもベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番、第5番《皇帝》に変更された。

写真:Tonkünstler-Orchester


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. バイロイト音楽祭 〓 新作《ローエングリン》をライブ・ストリーミングで配信

  2. バーデン=バーデン・フェスティバル 〓 今年の復活祭音楽祭は5月開催に変更、2022年のオペラは《スペードの女王》と発表

  3. マチェラータ発 〓 マチェラータ・オペラ・フェスティバルが2023年の公演ラインナップを発表

  4. コシツェ発 〓 スロヴァキアの春の音楽祭「コシツェ音楽の春」も開催中止

  5. ザルツブルク発 〓 聖霊降臨祭音楽祭が開催中止を発表

  6. ブレゲンツ発 〓 ブレゲンツ音楽祭に1,000万人目の来場者

  7. ザルツブルク発 〓 ザルツブルク音楽祭が芸術監督のマルクス・ヒンターホイザーとの契約を延長

  8. ロングボロー発 〓 ロングボロー・フェスティバル・オペラが2022年の公演ラインアップを発表

  9. ウィーン発 〓 国立歌劇場が3月第3週のストリーミング配信のラインナップを発表

  10. ウィーン発 〓 ソプラノのカミラ・ニールンドに「宮廷歌手」の称号

  11. シンシナティ発 〓 2025年の5月声楽祭の監督にソプラノ歌手のレネ・フレミング

  12. ウィーン発 〓 指揮者のベルトラン・ド・ビリーが国立歌劇場の名誉会員に

  13. ゲッティンゲン国際ヘンデル音楽祭 〓 第100回の音楽祭の開催を断念

  14. ザルツブルク発 〓 オーストリア政府、祝祭大劇場などの改修工事に10年300億円強

  15. ロングボロー発 〓 フェスティバル・オペラが音楽監督のアンソニー・ニーガスの退任を発表

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。