リンツ発 〓 マルクス・ポシュナーがブルックナー管の首席指揮者を2026/2027シーズンで退任

2024/02/14

ドイツの指揮者マルクス・ポシュナー(Markus Poschner)がオーストリア・リンツのブルックナー管弦楽団(リンツ州立歌劇場管弦楽団)の首席指揮者を退任することを発表した。ポシュナーは2017年からその任にあり、2026/2027シーズンが最後のシーズンになるという。

ポシュナーはミュンヘン生まれの53歳。ミュンヘン音楽演劇大学で学び、コリン・デイヴィスやロジャー・ノリントンの元で研鑽を積んだ。2015年からスイス・ルガーノのスイス・イタリア語放送管弦楽団の首席指揮者も務めている。

ブルックナー管とは、2020年の「オーストリア音楽劇場賞」の最優秀オーケストラ賞を獲得。また、ポシュナーがブルックナー管とオーストリア放送交響楽団を指揮して完成させたブルックナーの交響曲全集が「国際クラシック音楽賞」2024の「特別業績賞」を受賞したばかり。

2022年、2023年と、2年連続でバイロイト音楽祭で《トリスタンとイゾルデ》を指揮している他、2025/2026シーズンからはアイヴァー・ボルトンの後任として、スイスのバーゼル交響楽団の首席指揮者に就任することが決まっている。

写真:Brucknerhaus Linz / Reinhard Winkler


関連記事

  1. ブレゲンツ発 〓 フォアアールベルク響が首席指揮者のレオ・マクフォールとの契約を延長

  2. ワルシャワ発 〓 アントニ・ヴィトの80歳の誕生日コンサートに気候活動家が乱入

  3. デュッセルドルフ発 〓 アクセル・コーバーが任期満了の2024年夏でライン・ドイツ・オペラの音楽総監督を退任

  4. マドリード発 〓 スペインがドミンゴ排除 !?

  5. 松本発 〓 セイジ・オザワ松本フェスティバルが開催断念を発表

  6. ウィーン発 〓 来シーズンのウィーン・フィルの定期演奏会にミルガ・グラジニーテ=ティーラ、女性指揮者の定期起用はオーケストラ初

  7. ゲーラ発 〓 アンテンブルク・ゲーラ市立劇場の音楽総監督にルーベン・ガザリアン

  8. ウィーン発 〓 国立歌劇場は予定通り、9月7日に新シーズンを開幕

  9. ミラノ発 〓 シャイー緊急搬送される、スカラ座で指揮の途中に

  10. ロンドン発 〓 ロンドン響が新シーズン開幕直後に中国、ベトナムへ

  11. シカゴ発 〓 シカゴ響がヤープ・ファン・ズヴェーデンに率いられてヨーロッパ・ツアー

  12. フィレンツェ発 〓 フィレンツェ歌劇場のペレイラ総裁が突然の辞任、横領問われて「気力失った」

  13. 訃報 〓 ステュアート・ベッドフォード(81)英国の指揮者

  14. ニューヨーク発 〓 ドミンゴがメトロポリタン歌劇場を“自主降板”

  15. ロンドン発 〓 ジョシュア・ベルがアカデミー室内管との契約を延長

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。