ドイツの芸術祭ルール・トリエンナーレ(Ruhrtriennale)が次期芸術監督に米国の演出家リディア・スタイアー(Lydia Steier)を迎えると発表した。芸術監督を務めるのは2027年から2029年の3年間で、その前の3年を担当したイヴォ・ヴァン・ホーヴェの後任。
ルール・トリエンナーレは2002年から毎年開催されている総合芸術祭。ザルツブルク音楽祭やパリ国立オペラの芸術監督を歴任した故ジェラール・モルティエ(Gerard Mortier)の提唱で創設され、ドイツ西部の工業都市ボーフムを中心としたルール地方の巨大な機械工場やコークス工場といった産業遺産を会場に使い、3年を1シーズンという括りで運営されている。
スタイアーは米国コネチカット生まれの47歳。2002年からベルリンに住み、2009年にワイマール国民劇場で演出家としてのキャリアをスタート。以来、フランクフルト市立オペラ、パリ・オペラ座、ザルツブルク音楽祭、ベルリン州立オペラなどで活躍、2028年にはブレゲンツ音楽祭にデビューする。昨年、ドイツのオペラ雑誌「オペルンヴェルト」の「今年の演出家」に選ばれている。
写真:Oper Frankfurt / Renate Hoyer
音楽祭プロフィールはこちら ▷
ボーフム発 〓 演出家のリディア・スタイアーがルール・トリエンナーレの芸術監督に
2025/07/10
- コメント: 0


この記事へのコメントはありません。