ミラノ発 〓 スカラ座が新シーズンの概要を発表

2025/04/02

ミラノ・スカラ座(Teatro alla Scala)が新シーズン、2025/2026シーズンの概要を発表した。12月7日の開幕を飾るのは、新制作のショスタコーヴィチ《ムツェンスク郡のマクベス夫人》。ヴァシリー・バルカトフが演出を手掛け、サラ・ヤクビアクが主演を務め、音楽監督のリッカルド・シャイーが指揮する。

スカラ座ではこの2月、2020年から総裁を務めてきたドミニク・マイヤーが退任。これまでヴェネチア・フェニーチェ劇場の総裁を務めてきたフォルトゥナート・オルトンビーナ(Fortunato Ortombina)が新総裁に就任している。

新制作が登場するのは、ワーグナー《神々の黄昏》、プッチーニ《トゥーランドット》、ドビュッシー《ペレアスとメリザンド》、ヴェルディ《ナブッコ》、ビゼー《カルメン》。

2023/2024シーズンからデイヴィッド・マクヴィカーの新演出で上演が続いてきたワーグナー《ニーベルングの指環》四部作の最後を飾る《神々の黄昏》はこれまでのようにシモーヌ・ヤングとアレクサンダー・ソディの指揮で、四部作の通し上演も予定されている。

《トゥーランドット》はダヴィデ・リヴァモアの演出、ニコラ・ルイゾッティの指揮で、マリアンジェラ・シチリア、ロベルト・アラーニャが出演する。また、《ペレアスとメリザンド》はダニエレ・ガッティの指揮、演出はロメオ・カステルッチで、サラ・ブランチの主演。

一方、ダミアーノ・ミケレットが演出を手掛ける《カルメン》はチョン・ミョンフンの指揮。《ナブッコ》はアンナ・ネトレプコが主演し、フランチェスコ・メーリ、ミケーレ・ペルトゥージ、ルカ・サルシと共演する。アレッサンドロ・タレヴィが新演出を手掛け、リッカルド・シャイーが指揮する。

写真:Teatro alla Scala / Marco Brescia & Rudy Amisano


関連記事

  1. ブエノスアイレス発 〓 ジャン・レイサム=ケーニックがテアトロ・コロンの音楽監督に

  2. 訃報 〓 ルース・ファルコン(77)アメリカのソプラノ歌手

  3. パリ発 〓 コミック座が2021年の公演ラインナップを発表

  4. マルティナ・フランカ発 〓 ヴァッレ・ディートリア音楽祭が2025年の公演ラインナップを発表

  5. ベルリン発 〓 ベルリン・ドイツ・オペラが駐車場で《ラインの黄金》を上演

  6. 松本発 〓 セイジ・オザワ松本フェスティバルが開催断念を発表

  7. ウィーン発 〓 アン・デア・ウィーン劇場が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  8. オストラヴァ発 〓 ヤナーチェク・フィルの次期芸術監督にロシアの指揮者ダニエル・ライスキン

  9. バルセロナ発 〓 アラーニャ、クルザク夫妻がリセウ大劇場の《トスカ》から撤退、理由は「卑猥な演出」

  10. レーゲンスブルク発 〓 市立劇場の座付きオーケストラ、レーゲンスブルク・フィルハーモニックの次期音楽総監督兼首席指揮者にステファン・ヴェセルカ

  11. パリ発 〓 パリ国立オペラがガルニエ宮の150周年を記念

  12. ミラノ発 〓 クリスティアン・ティーレマンがスカラ座の新しい《ニーベルングの指環》4部作の指揮から降板

  13. ミュンヘン発 〓 作曲家ワーグナーの曾孫、エヴァ・ワグナー・パスキエが退院

  14. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場が“Nightly Met Opera Streams”の第10週のラインナップ発表

  15. 訃報 〓 ジョナサン・ミラー(85)英国の演出家

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。