リガ発 〓 指揮者のカレル・マーク・チチョンがラトビア国籍を取得

2021/01/13

英国の指揮者カレル・マーク・チチョン(Karel Mark Chichon)がこのほど、ラトビア国籍を取得した。チチョンの夫人はラトビア出身のメゾ・ソプラノ歌手のエリーナ・ガランチャ(Elīna Garanča)で、夫妻には二人の娘がいる。

チチョンはロンドン生まれで、ジブラルタル育ちの49歳。ロンドンの王立音楽院で学んだ後、ウィーン音楽院でレオポルト・ハーガーに師事。その後、ジョゼッペ・シノーポリ、ヴァレリー・ゲルギエフといった指揮者のアシスタントを務めた。

2006年にグラーツ交響楽団の首席指揮者に就任(2006-2009)、2009年からラトヴィア国立交響楽団の首席指揮者・芸術監督を務めた(2009-2012)。2011年からはザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めている。

また、2017年にはスペイン領カナリア諸島グラン・カナリア交響楽団の首席指揮者・芸術監督に就任。契約延長で任期は2023年まであるが、昨年末にオーケストラのメンバーからパワー・ハラスメントを告発され、地元の政治家とも衝突するなど、関係悪化が伝えられている。

写真:Prague Philharmonia / Petr Dyrc


関連記事

  1. ロンドン発 〓 イングリッシュ・ナショナル・オペラが5年かけ、新しい《ニーベルングの指環》

  2. 台北発 〓 準・メルクルが台湾の国家交響楽団の芸術顧問に

  3. 訃報 〓 レナーテ・ホルム(90)オーストリアのソプラノ歌手

  4. ヘルシンキ発 〓 シベリウス・コンクールがロシア人二人の参加を取消

  5. ノヴァーラ発 〓 復活した「カンテルリ国際指揮者コンクール」で、中国系ニュージーランド人の吕天贻が優勝

  6. デイトン発 〓 原田慶太楼がデイトン・フィルの次期音楽監督・芸術監督に

  7. マンチェスター発 〓 カーチュン・ウォンが日フィルに続いて、ハレ管の首席指揮者に

  8. バンベルグ発 〓 ヤクブ・フルシャがバンベルグ響との契約を延長

  9. ロサンゼルス発 〓 グラミー賞授賞式は3月に、アカデミー賞に続いて延期

  10. ウィーン発 〓 カウフマンが「黄金の市庁舎の男」を受章

  11. バンベルク発 〓 バンベルク響が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表、6月に日本ツアーも

  12. ドレスデン発 〓 ドレスデン音楽祭も開催断念を発表

  13. ウィーン発 〓 国立歌劇場がスター歌手が着用した舞台衣装をネット・オークションに

  14. サンフランシスコ発 〓 マイケル・ティルソン・トーマスの名前を付けた「MTTウェイ」誕生

  15. ベルリン発 〓 ベルリン州立歌劇場が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。