英国の指揮者カレル・マーク・チチョン(Karel Mark Chichon)がこのほど、ラトビア国籍を取得した。チチョンの夫人はラトビア出身のメゾ・ソプラノ歌手のエリーナ・ガランチャ(Elīna Garanča)で、夫妻には二人の娘がいる。
チチョンはロンドン生まれで、ジブラルタル育ちの49歳。ロンドンの王立音楽院で学んだ後、ウィーン音楽院でレオポルト・ハーガーに師事。その後、ジョゼッペ・シノーポリ、ヴァレリー・ゲルギエフといった指揮者のアシスタントを務めた。
2006年にグラーツ交響楽団の首席指揮者に就任(2006-2009)、2009年からラトヴィア国立交響楽団の首席指揮者・芸術監督を務めた(2009-2012)。2011年からはザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めている。
また、2017年にはスペイン領カナリア諸島グラン・カナリア交響楽団の首席指揮者・芸術監督に就任。契約延長で任期は2023年まであるが、昨年末にオーケストラのメンバーからパワー・ハラスメントを告発され、地元の政治家とも衝突するなど、関係悪化が伝えられている。
写真:Prague Philharmonia / Petr Dyrc
リガ発 〓 指揮者のカレル・マーク・チチョンがラトビア国籍を取得
2021/01/13
- コメント: 0
この記事へのコメントはありません。