バイエルン放送交響楽団(Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks)がヘルベルト・ブロムシュテット(Herbert Blomstedt)の指揮で11日に行う予定だったコンサートが中止された。開演前に会場のヘルクレスザールの火災報知器が作動。しかし、ホールやオーケストラ関係者はそれが正常に作動しているのか、誤作動なのかを判別することが出来ず、安全のため中止にするしかなかったという。
ブロムシュテットは前日10日にも指揮しており、この日もストラヴィンスキーの《詩篇交響曲》とメンデルスゾーンの交響曲第2番《讃歌》という同じプログラム。現地での報道によると、警報を受けて関係者が会場を点検したが火災も煙もなく、警報システムを何度もリセットしても鳴り止まなかった。ホールにはかつて故障が発生した際に呼び出される電気技師がいたが、その人物の退職後、コスト削減のため人員の補充が行われていなかったという。
写真:Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks
ミュンヘン発 〓 ブロムシュテットのコンサート、火災報知器の誤作動を見極められずに安全を期して中止
2025/01/13
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