モスクワ発 〓 ロシアのメディア、ゲルギエフがボリショイ劇場の総監督も兼務と報道

2023/11/17

ロシアの日刊紙「イズベスチヤ」が指揮者のワレリー・ゲルギエフ(Valery Gergiev)が首都モスクワのボリショイ劇場の総監督に就任すると報じた。ゲルギエフは1988年から、サンクト・ペテルブルクのマリインスキー劇場の芸術監督・総監督を務めており、双方の監督を一人の人間が務めるのは1917年のロシア革命後初めてという。

報道によれば、2013年からその任にあるウラジーミル・ウリン(Vladimir Urin)が近く退任する。ウリンは昨年3月、プーチン大統領に対し、国際的なヴァイオリニストで指揮者としても活躍しているウラディーミル・スピヴァコフら芸術家16人と共同で「ウクライナでの特殊作戦の停止を求める請願書」を提出。これに大統領が反応し、3月末のゲルギエフとのリモート会見で二つの劇場を監督することを提案していた。

ゲルギエフはこの5月で70歳。ウクライナ侵略後も沈黙を守ったことで、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者のポストをはじめ、海外のポスト、仕事のほぼすべて失った。ボリショイ劇場の総監督就任は11月16日から18日まで開催されるサンクトペテルブルク国際文化フォーラムで発表されるという。

写真:Sergey Bulkin


関連記事

  1. シドニー発 〓 アンドレア・バッティストーニがオペラ・オーストラリアの音楽監督に

  2. サンターガタ発 〓 イタリア政府が競売危機のヴェルディの旧居を取得、オペラ界は総力あげてチャリティー・キャンペーン

  3. ベルリン発 〓 キョンミン・パクが韓国人として初めてベルリン・フィルに入団

  4. ウィーン発 〓 楽友協会が6月から再開、ウィーン・フィルのコンサートも

  5. マドリッド発 〓 「オペラ・アワード」が2022年の年間賞を発表

  6. リガ発 〓 ラトビア国立響の次期音楽監督兼芸術監督にフィンランドの若手タルモ・ペルトコスキ

  7. ヘルシンキ発 〓 スザンナ・マルッキがヘルシンキ・フィルの首席指揮者退任へ

  8. ロンドン発 〓 クラシック音楽界の5つのレーベルがウクライナ人道支援のための募金活動

  9. ベルリン発 〓 大統領主催のウクライナのための連帯コンサートの指揮者に沖澤のどか。急病のペトレンコの代役で

  10. プラハ発 〓 セミヨン・ビシュコフが背中の手術のため、1ヶ月あまり指揮活動を休止

  11. カーディフ発 〓 BBCウェールズ・ナショナル管の次期首席指揮者にライアン・バンクロフト

  12. ノボシビルスク発 〓 トランス=シベリア芸術祭が開幕

  13. 訃報 〓 ルドルフ・ヴァインスハイマー(91)ドイツのチェロ奏者、「ベルリン・フィル12人のチェリストたち」の創設者

  14. 東京発 〓 NHK交響楽団の名誉指揮者パーヴォ・ヤルヴィに旭日中綬章

  15. ベルリン発 〓 ベルリン・ドイツ・オペラが2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。