ベルリン発 〓 ドイツのオペラ雑誌「オペルンヴェルト」が「オブ・ザ・イヤー2023」を発表

2023/09/29

ドイツのオペラ雑誌「オペルンヴェルト=Opernwelt」が「オブ・ザ・イヤー2023」を発表した。「オブ・ザ・イヤー」は欧米の音楽関係の評論家や記者50名の記名投票で選ばれている。主な受賞者は以下の通り。

[オペラハウス]
 フランクフルト市立オペラ
 =7度目の受賞、合唱団も同時受賞

[歌手]
 ミヒャエル・ヴォッレ(バリトン)
 =2008年、2014年に続いて3度目の受賞。《ニーベルングの指環》のヴォータン役、《ニュルンベルクのマイスタージンガー》のハンス・ザックス役などの歌唱と演技が評価されて

[若手歌手]
 コンスタンチン・クリムメル(バリトン)
 =モーツァルト、細川、ハースらの作品での好演が評価されて

[プロダクション]
 バイエルン州立オペラのプロコフィエフ《戦争と平和》
 =ドミトリー・チャルニャコフ演出

[演出家]
 ドミトリー・チャルニャコフ
 =バイエルン州立オペラのプロコフィエフ《戦争と平和》などの演出で受賞

[初演]
 トゥルヌミール《トリスタンの伝説》
 =フランスの作曲家シャルル・トゥルヌミール(1870-1939)の作曲から約100年を時を経て、ウルム市立劇場で初演

 ヴィト・ジュライ《花》
 =ヴィト・ジュライ(1979-)はスロヴェニア・マリボル生まれの作曲家。フランクフルト市立オペラがブリギッテ・ファスベンダーの演出で初演

[再発見]
 シュテファン《最初の人間たち》
 =《最初の人間たち》は28歳の若さで戦死したドイツの作曲家ルディ・シュテファン(1887ー1915)の唯一のオペラ。1914年の作品とされるが、1920年にフランクフルトで初演され、その103年後にフランクフルトで再演された

[指揮者]
 キリル・ペトレンコ
 =2020年と2022年に続いて3度目の受賞。バーデン=バーデン復活祭音楽祭で上演されたリヒャルト・シュトラウス《影のない女》の解釈が評価されて

写真:Oper Frankfurt / Matthias Baus


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ベルリン発 〓 ペトレンコが足の怪我を押して、ベルリン・フィルのシーズン開幕コンサートを指揮

  2. ハンブルク発 〓 州立オペラが2025/2026シーズンの公演ラインナップを発表

  3. ハンブルク発 〓 ハンブルグ交響楽団がアルゲリッチ迎えて「6月音楽祭」を創設

  4. モスクワ発 〓 スヴェトラーノフ記念ロシア国立響の芸術監督に39歳のフィリップ・チシェフスキー

  5. ストックホルム発 〓 ロイヤル・ストックホルム・フィルの次期首席指揮者にライアン・バンクロフト

  6. ハンブルク発 〓 新制作《後宮からの逃走》で演出家が交代、ハンブルク州立オペラ

  7. ブリスベン発 〓 オペラ・オーストラリアが上演を延期していた新制作の《ニーベルングの指環》4部作の通し上演を10月に

  8. ニューヨーク発 〓 カーネギー・ホールが再開場祝うガラ・コンサート

  9. 訃報 〓 ルート・ヘッセ(87)ドイツのメゾ・ソプラノ歌手

  10. ザンクト・ペルテン発 〓 トーンキュンストラー管の次期首席指揮者にファビアン・ガベル、佐渡裕の後任

  11. ボストン発 〓 ボストン響も2020/2021シーズンのキャンセルを発表

  12. 訃報 〓 ケネス・ギルバート(88)カナダ出身のチェンバロ奏者

  13. ウィーン発 〓 ドミンゴ、国立歌劇場で80歳を祝う

  14. ロッテルダム発 〓 ロッテルダム・フィルもゲルギエフとの「関係を終了」と発表

  15. ライプツィヒ発 〓 国際バッハ・コンクールは2025年から毎年開催へ、毎年1部門を開催

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。