エバンストン発 〓 2019年の「ゲオルグ・ショルティ指揮者アワード」はヤニブ・ディヌールに

2019/03/16
【最終更新日】2021/03/09

米国ショルティ財団(The Solti Foundation U.S.)が2019年の「ゲオルグ・ショルティ指揮者アワードThe Sir Georg Solti Conducting Award」をヤニブ・ディヌール(Yaniv Dinur)を贈ると発表した。受賞者には賞金30,000ドルの他、シカゴ交響楽団とシカゴ・リリック・オペラなどで指揮する機会が与えられる。

ディヌールはイスラエルのエルサレム生まれの38歳。エルサレム音楽・舞踏アカデミーでメンディ・ロダンから指揮を学んだ後、ミシガン大学でケネス・キースラーに師事して博士号を取得している。現在はミルウォーキー交響楽団の副指揮者。

財団は世界的な指揮者ゲオルク・ショルティ(1912-1997)の顕彰を目的に2000年に設立された団体。2004年から才能のある若手アメリカ人指導者を支援するためのプログラムをスタートさせ、2007年からは「アワード」を創設した。

ショルティはハンガリー出身で後に英国籍に亡命、アメリカでは長くシカゴ交響楽団の音楽監督を務めた。「アワード」は隔年でスタートしたが、2013年からは受賞者を毎年選んでいる。

過去の受賞者は以下の通り。アンソニー・バレス(2007)、エリック・ニールセン(2009)、ケース・スカリオーネ(2011)、ジェイムズ・フェデック(2013)、クリスティアン・マチェラル(2014)、ウラディーミル・クレノヴィチ(2015)、カリーナ・カネラキス(2016)、クリストファー・アレン(2017)、ロデリック・コックス(2018)。

写真:YanivDinur.com

関連記事

  1. サンクト=ペテルブルク発 〓 ユーリ・テミルカーノフがサンクト=ペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を辞任

  2. 東京発 〓 東京都交響楽団が歴代指揮者との名演奏をYouTubeで配信

  3. ロンドン発 〓 英国でも公演のキャンセル、劇場の閉鎖始まる。新型コロナの感染再拡大で

  4. 訃報 〓 ヤーッコ・クーシスト(48)フィンランドのヴァイオリニスト・作曲家・指揮者

  5. ポズナン発 〓 ポズナン・フィルハーモニー管弦楽団の次期音楽監督にウカシュ・ボロヴィチ

  6. ブエノスアイレス発 〓 コロン劇場管の次期総監督にアレホ・ペレス

  7. フィラデルフィア発 〓 ナタリー・シュトゥッツマンがフィラデルフィア管の首席客演指揮者に

  8. 訃報 〓 ジョセフ・ブルバ(77)チェコ出身のピアニスト

  9. 広島発 〓 広島響の次期音楽監督にクリスティアン・アルミンク

  10. ワシントン発 〓 トランプ大統領自らが「ケネディー・センター」の理事長に就任、リベラル派を一掃

  11. ライプツィヒ発 〓 ブロムシュテットがドイツ連邦共和国功労勲章の星付き大功労十字章を受章

  12. ベルリン発 〓 コンツェルトハウスで第3回「オーパス・クラシック」の授賞式

  13. コペンハーゲン発 〓 ルイージが「ドイツ・グラモフォン」からニールセンの交響曲全集

  14. ワルシャワ発 〓 第19回「ショパン国際ピアノ・コンクール」は米国のエリック・ルーが優勝、入賞者の多くが中華系ピアニストという結果に。日本勢は桑原志織が4位分け合う

  15. バイロン・ジャニス(95)米国のピアニスト

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。