アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(現在のロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団)のコンサートマスターを長く務めたヘルマン・クレバース(Herman Krebbers)が2日、94歳で亡くなった。
9才の時に初めてのリサイタルを開くなど、早くからその才能が注目を集め、1943年には20歳でウィレム・メンゲルベルク指揮のコンセルトヘボウ管とブラームスのヴァイオリン協奏曲を録音している。
1951年にテオ・オロフと共同でハーグのレジデンティ管弦楽団のコンサートマスターに就任。1962年にはオロフと一緒に当時のアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団に移り、共同コンサートマスターに就任した。前年1961年、ベルナルト・ハイティンクが32歳の若さで常任指揮者に就任しており、その成長を支えながら黄金時代を築き上げた。
1980年に退団して、アムステルダムの王立スウェーリンク音楽院(現在の国立アムステルダム音楽院)の教授に就任。また、世界各地でのマスター・クラスを開き、演奏家の育成に尽力した。名伯楽として名高く、門下からはフランク・ペーター・ツィンマーマン、エミー・ヴェルヘイ、天満敦子ら、世界的に活躍しているヴァイオリニストを数多く輩出している。
写真:Royal Concertgebouw Orchestra
訃報 〓 ヘルマン・クレバース(94)オランダのヴァイオリニスト、コンセルトヘボウ管弦楽団の名コンサートマスター
2018/05/05
【最終更新日】2023/02/06
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