大津発 〓 滋賀県立芸術劇場「びわ湖ホール」のゴールデン・ウィークは「近江の春 – びわ湖クラシック音楽祭」から「びわ湖の春音楽祭」に

2023/02/08

滋賀県立芸術劇場「びわ湖ホール」がゴールデン・ウィーク時期に行ってきた音楽祭の公演ラインナップを発表した。これまで「近江の春 – びわ湖クラシック音楽祭」として行われてきた音楽祭は、2023年からは「びわ湖の春音楽祭」に名称を変更して行われることになった。

ゴールデン・ウィーク時期の音楽祭は2018年、ホールの芸術監督を務める指揮者の沼尻竜典の発案、プロデュースでスタートしたもの。この4月に沼尻に変わって阪哲朗が芸術監督に就任するのに伴い、名称に加えて内容も一新、2023年は4月29日、30日の2日間にわたって行われる。

初回のテーマは「ウィーンの風」。阪は「自分自身の音楽人生は、最初に訪れたウィーンから始まりました。色々な文化が混ざり合うウィーンという街を音楽祭を通して見られたら」と語り、プログラム編成以外でも、昨年の音楽祭にお目見えした入場無料の「オーストリア体感広場」は引き続いて特設される。

阪は3公演を指揮。「オープニング・コンサート」はソプラノの中嶋彰子を迎えたジーツィンスキーの「ウィーン、わが夢の街」など、得意とするオペレッタ・プログラムを組み、京都市交響楽団を指揮する。2日目は京都市交響楽団に加えて、「ファイナル・コンサート」で日本センチュリー交響楽団を指揮する。

期間中、本拠地の「びわ湖ホール」では12の有料公演が予定され、指揮の鈴木優人、サクソフォンの上野耕平、カウンター・テナーの藤木大地といったアーティストが顔を揃える。また、それらに連動した「びわ湖ホール声楽アンサンブル」の公演などが、滋賀県内の湖南市、長浜市、米原市、守山市などで行われる。

写真:Biwako Hall


  音楽祭プロフィールはこちら ▷


関連記事

  1. ザルツブルク音楽祭 〓 2019年の音楽祭が閉幕、最終日にドミンゴ

  2. 東京発 〓 2020年度の分配額が過去最高の1206億円、日本音楽著作権協会

  3. アスペン発 〓 ルネ・フレミングがアスペン音楽祭のオペラ部門の芸術監督に

  4. 東京発 〓 都響が2024年度楽季の公演ラインナップを発表

  5. グラフェネック発 〓 メータの代役に立ったバレンボイムもキャンセル

  6. 訃報 〓 大町陽一郎(90)日本の指揮者

  7. バイロイト発 〓 バイロイト音楽祭がジョン・ルンドグレンの降板を発表

  8. ウォームズリー発 〓 ガーシントン・オペラが2023年の公演ラインナップを発表

  9. ヴェローナ発 〓 音楽祭のカーテンコールでオーケストラ起立せず、“歌えない、振れない”ドミンゴへの反発広がる

  10. 西村朗(69)日本の作曲家

  11. カゼルタ発 〓 ゲルギエフのコンサートを断念、イタリアのカゼルタ宮殿夏音楽祭が内外からの批判浴び

  12. ザルツブルク発 〓 ザルツブルク音楽祭が2022年夏の公演ラインナップを発表

  13. ザルツブルク発 〓 国際モーツァルト財団が来年の「モーツァルト週間」の公演ラインナップを発表

  14. エクス=アン=プロヴァンス発 〓 エクス=アン=プロヴァンス音楽祭が総監督のピエール・アウディとの契約を延長

  15. 大阪発 〓 藤岡幸夫&関西フィル、ライブ録音によるシベリウスの交響曲全集をリリース

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。