ルートヴィヒスブルク音楽祭 〓 開幕延期も、リーニフ指揮の《田園》をライブ・ストリーミング

2021/05/04

ドイツのルートヴィヒスブルク音楽祭(Ludwigsburger Schlossfestspiele)が開幕延期を発表した。音楽祭は5月6日、ウクライナの指揮者オクサーナ・リーニフ(Oksana Lyniv)指揮の音楽祭管弦楽団のコンサートで開幕する予定だった。音楽祭は現地時間6日午後8時からのこのコンサートを無観客で行い、ライブ・ストリーミングする。

音楽祭の開幕延期は、ドイツ政府の新型コロナウイルス規制でまだ劇場を開くことができないため。ドイツの劇場のほとんどが6月以降の再会場を発表している。音楽祭は例年、5月初旬から7月初旬にかけて、シュトゥットガルトの北12キロほどにあるルートヴィヒスブルク城を舞台に行われている。

2015年から2019年にかけてはフィンランドの指揮者ピエタリ・インキネンが首席指揮者。昨年も新型コロナウイルスの感染拡大で中止されており、仕切り直しの今年は、リーニフ以下、アロンドラ・デ・ラ・パーラ、バーバラ・ハンニガンという、女性指揮者3人が音楽監督を担当することになっている。

開幕コンサートはジョン・ケージの《4分33秒》、ベートーヴェンの交響曲第6番《田園》など。配信は音楽祭のホームページなどで行われる。今年夏のドイツ・バイロイト音楽祭に、音楽祭史上初の女性指揮者として登場するリーニフは、母国でも「リヴィウ・モーツァルト」という音楽祭を主宰するなど何かと話題。

写真:LvivMozArt


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