フィンランドの指揮者オスモ・ヴァンスカ(Osmo Vänskä)が26日、母国のラハティ交響楽団のコンサートを指揮して演奏活動に復帰することが明らかになった。ヴァンスカは昨年末、骨盤と肩の骨を骨折、手術の後、静養とリハビリを続けていた。
ヴァンスカは現在、69歳。骨折したのは昨年12月初旬のことで、自宅で孫娘と遊んでいた際に梯子からコンクリートの床に転落、10時間という手術を経て、全治6ヵ月と診断された。
ヴァンスカは2022年でソウル市立交響楽団の首席指揮者を退任することが決まっており、昨年末には《第九》を指揮するオーケストラとの“お別れコンサート”が予定されていたが、それらもすべてキャンセルしていた。
フィンランドでの報道によれば、腕自体はまだ動かすことが無理で、ラハティ響の演奏会は車椅子に座り、手首の動きでオーケストラに指示を出すという。26日のコンサートでは、ヴァンスカの自作《前奏曲》の他、ベートーヴェンの交響曲第3番《英雄》などを指揮する。
写真:Star Tribune / Brian Peterson
ラハティ発 〓 指揮者のオスモ・ヴァンスカが骨折事故を乗り越え、車椅子で現場復帰へ
2023/01/19
- コメント: 0
この記事へのコメントはありません。