ドイツ・ギュータースローで行われていた若手歌手のための国際コンクール「NEUE STIMMEN=新しい声」が27日に終了、女声部門でロシアのソプラノ、アンナ・エルカシェム(Anna El-Khashem,23)、男声部門で中国の張龍(Zhang Long,28)が優勝した。それぞれ15,000ユーロの賞金が贈られた。また、ウクライナ出身のバス・バリトン、ウラジスラフ・ブヤルスキー(Vladislav Buyalskiy,21)が新たに設けられた「ブライアン・ディッキー・ヤング・シンガーズ賞」を受賞した。賞金は5,000ユーロ。
コンクール「新しい声」 は、ドイツのベルテルスマン財団が1987年から隔年で行っているコンクール。初回はナタリー・シュトゥッツマンが優勝。以後、ヴェッセリーナ・カサロヴァ、フランコ・ファジョーリ、マリーナ・レベカといった歌手たちを輩出してきた。2015年からは男女別に優勝者を出すようになっている。財団の母体であるベルテルスマン・グループはギュータースローを本拠地に、世界規模で新聞、出版、放送、レコードなどのメディア事業を展開している。
エルカシェムはサンクト・ペテルブルク音楽院で学んだ後、バイエルン国立歌劇場のオペラ・スタジオのメンバーを経て、2019/2020シーズンからヘッセン州立劇場ウィスバーデンの歌手として活動中。張龍は「Long Long」の芸名を持ち、上海音楽院、北京大学歌劇研究所を経て、バイエルン国立歌劇場のオペラ・スタジオのメンバー。2018年の「オペラリア」の ファイナリストで、2019/2020シーズンからハノーファー州立歌劇場の歌手として活動中。
写真:NEUE STIMMEN / Besim Mazhiqi
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ギュータースロー発 〓 若手歌手のための国際コンクール「新しい声」が終了
2019/10/28
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