ブレゲンツ発 〓 ブレゲンツ音楽祭がフィンランド国立歌劇場の芸術監督リリ・パーシキヴィを次期芸術監督に

2022/12/15

オーストリアのブレゲンツ音楽祭(Bregenzer Festspiele)が次期芸術監督にフィンランドのリリ・パーシキヴィ(Lilli Paasikivi)を迎えると発表した。パーシキヴィはメゾ・ソプラノ歌手として活動した後、2013年から首都ヘルシンキにあるフィンランド国立歌劇場の芸術監督を務めている。

次期芸術監督は、2024年夏の音楽祭を最後にベルリン州立オペラの芸術監督に転出するエリザベス・ソボトカ芸術監督の後任。選考は10月1日から11月12日にかけて行われ、22名の応募があったという。

パーシキヴィは1965年、東部イマトラ生まれの57歳。フィンランドを代表する歌手の一人として活躍、マーラー解釈で定評があり、アルマ夫人の歌曲全集の録音もある。任期は2025年からで、最初に手掛ける新制作は2026年のシューベルト《湖上にて》になる。

音楽祭は上演作品を2年に一度変えるスタイルで運営されており、2023年は2022年に続いてプッチーニ《蝶々夫人》。2024年と2025年はフィリップ・シュトルツル演出のウェーバー《魔弾の射手》が上演される。

Bregenzer Festspiele / Anja Köhler


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. バイロイト発 〓 バイロイト音楽祭が25歳までの若者向けに特別枠、チケットが2枚まで1枚90ユーロ

  2. ロンドン発 〓 夏の音楽祭「BBCプロムス」が2022年の公演ラインナップを発表

  3. ザルツブルク発 〓 ハイティンクがウィーン・フィルの名誉会員に

  4. ウィーン発 〓 国立歌劇場が新シーズンの開幕を飾る新制作の《ドン・カルロ》をストリーミング配信

  5. ロンドン発 〓 夏の風物詩「BBCプロムス」が閉幕、過去最高の盛況

  6. ザルツブルク発 〓 聖霊降臨祭音楽祭、2022年のオペラは《セビリアの理髪師》、芸術監督のバルトリ自ら出演

  7. ウィーン発 〓 オーストリア政府がウィーン放送響の廃止否定の声明

  8. ブダペスト発 〓 音楽祭「ワーグナー・デイズ」が政府の突然の補助金カットで2023年の公演を大幅縮小

  9. ウォームズリー発 〓 ガーシントン・オペラが音楽監督のダグラス・ボイド、フィルハーモニア管弦楽団、イングリッシュ・コンサートとの契約を延長

  10. フィレンツェ発 〓 5月音楽祭が2023年の公演ラインナップを発表、ズービン・メータを前面に

  11. ウィーン発 〓 ネトレプコがロシアのウクライナ侵略に反対、プーチン大統領との関係を否定する声明

  12. ジャクソン発 〓 グランドティトン音楽祭が音楽監督のドナルド・ラニクルズとの契約を延長

  13. コシツェ発 〓 スロヴァキアの春の音楽祭「コシツェ音楽の春」も開催中止

  14. ロングボロー発 〓 ロングボロー・フェスティバル・オペラが今年上演の《ジークフリート》をストリーミング配信

  15. ザルツブルク発 〓 州立劇場の首席指揮者にスリランカ生まれのレスリー・スガナンダラージャ

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。