スペインのカスティーリャ・イ・レオン交響楽団(Orquesta Sinfónica de Castilla y León)が次期首席指揮者にスイスの指揮者ティエリー・フィッシャー(Thierry Fischer)を迎えると発表した。任期は2022/2023シーズンから。オーケストラは1991年の創設で、スペイン北部バリャドリッドを本拠地に活動している。
フィッシャーは1957年、アフリカ南部にあった英国領ローデシア・ニヤサランド連邦生まれの64歳。両親の母国スイス人に戻ってフルートを学び、オーレル・ニコレに師事した。
その後、ハンブルク州立歌劇場管弦楽団、チューリッヒ歌劇場管弦楽団の首席フルート奏者として活躍。チューリッヒ時代にニコラス・アーノンクールに、その後、ヨーロッパ室内管弦楽団の首席奏者を務めながらクラウディオ・アバドの下で研鑽を積んで指揮者としての活動を本格化させた。
これまで英国の北アイルランド・ベルファストにあるアルスター管弦楽団の首席指揮者(2001-2006)、BBCウェールズ交響楽団で首席指揮者(2006-2012)、名古屋フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者(2008-2011)を歴任。現在は米国のユタ交響楽団の音楽監督(2009-)、ブラジルのサンパウロ交響楽団の音楽監督(2020-)を務めている。
写真:Utah Symphony Orchestra
バリャドリッド発 〓 カスティーリャ・イ・レオン響の次期首席指揮者にティエリー・フィッシャー
2022/06/21
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