ベルリン州立オペラ(Staatsoper Unter den Linden)が新シーズン、2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表した。新シーズンは11月に80歳を迎えるダニエル・バレンボイムが音楽監督に就任して30周年という節目の年となる。
最大の話題は、ドミトリー・チャルニャコフの新演出によるワーグナーの《ニーベルングの指環》が登場すること。1作ずつではなく、4作が一挙上演される。州立オペラの《ニーベルングの指環》は、2013年の復活祭音楽祭「フェストターゲ」から上演されたギー・カシアス演出のプロダクション以来で、一連の公演の指揮はバレンボイム自身。
シーズン中に合計4回の通し上演が行われ、第1サイクルは10月2日ー9日、第2サイクルは10月15日ー23日、第3サイクルは10月29日ー11月6日、最終サイクルは2023年の「フェストターゲ」の中で、4月4日ー10日にかけて上演される。
キャストも豪華で、ヴォータンにミヒャエル・ヴォッレ、ローゲにローランド・ビリャソン、フリッカにクラウディア・マーンケ、アルベリヒにヨハネス・マルティン・クレンツレ、ミーメにシュテファン・リューガマー、ジークムントにロバート・ワトソン、ジークリンデにヴィダ・ミクネヴィチューテ、フンディングにミカ・カレス、ブリュンヒルデにアニャ・カンペ、ジークフリートにアンドレアス・シャーガー、ヴァルトラウテにエカテリーナ・セメンチュクらが出演する。
他の新制作は以下の通り。
11月20日 – 12月6日
ヴィヴァルディ《ジュスティーノ》
[演出]バルボラ・ホラコヴァー
[指揮]ルネ・ヤーコプス
[出演]クリストフ・デュモー / カテリーナ・カスパー / シヤボンガ・マクンゴ / ベンノ・シャハトナー / ロビン・ヨハンセン
12月4日 – 12月11日
モーツァルト《ポントの王ミトリダーテ》
[演出]宮城聰
[指揮]マルク・ミンコフスキー
[出演]ペネ・パティ / アンジェラ・ブラウアー / エリン・モーリー / ポール=アントワーヌ・ベノス=ディジャン
2023年2月19日 – 3月18日
リヒャルト・シュトラウス《ダフネ》
[演出]ロメオ・カステルッチ
[指揮]トーマス・グガイス
[出演]ヴェラ=ロッテ・ベッカー / ルネ・パペ / リナード・フリーリンク、. / アンナ・キスジュディット / パヴェル・チェルノフ / ローマン・トレーケル
3月19日 – 3月30日
モーツァルト《イドメネオ》
[演出]デイヴィッド・マクヴィカー
[指揮]サイモン・ラトル
[出演]アンドリュー・ステープルズ / マグダレーナ・コジェナー / アンナ・プロハスカ / オルガ・ペレチャッコ / リナード・フリーリンク
写真:Staatsoper Unter den Linden / Bernd Uhlig
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