[開催都市]Berlin … Germany
ベルリン … ドイツ
[開催時期]2023:4.2 … 4.10
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ドイツ統一で、ベルリンは3つのオペラハウスを抱えることになった。西にはベルリン・ドイツ・オペラがあり、そこに東独からベルリン国立歌劇場、コーミッシェ・オーパーが加わったからだ。プロのオーケストラが8つに増える、という状況に比べればまだましとは言え、多くの人がどうみても供給過多と見て、統一直後はどこが先に潰れるか、という話が飛び交った。その時、危ないと目されたのが、社会主義経済にどっぷり浸かっていた東側の団体だった。
ところが、結果は、ベルリン国立歌劇場の独り勝ちに終わった。1992年、音楽総監督(GMD)に大物指揮者のダニエル・バレンボイムを迎え、彼の強烈なリーダーシップの下で圧倒的な存在感を放つようになったのだ。2010年から続いてきた大改修工事も終わり、劇場は2017年9月に再開場を華々しく祝ったことも記憶に新しい。
2010年からは演出家のユルゲン・フリムが劇場の総裁を務めるようになり、バレンボイムとのコンビでさらなる攻勢も予想される。そんな彼らが1996年からイースター時期に行っているのが、この音楽祭。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団がイースター時期に外へ出掛けるため、その留守を盛り上げようと始めた。会期は約2週間、オペラとコンサートの組み合わせだ。







