ストックホルム発 〓 ダニエル・ハーディングがスウェーデン放送交響との契約を延長

2021/11/19

指揮者のダニエル・ハーディング(Daniel Harding)が音楽監督・芸術監督を務めるスウェーデン放送交響楽団(Sveriges Radios Symfoniorkester)との契約を延長した。ダニエル・ハーディングは2007年からその任にあり、契約更改で任期は2025年まで延びる。

スウェーデン放送交響楽団は1965年、スウェーデン放送に所属していた複数のオーケストラが合併して誕生した団体。初代の音楽監督には名匠セルジュ・チェリビダッケが就任、1971年までその薫陶を受けた。

ハーディングは1975年、英国オックスフォード生まれの46歳。音楽高校在学中からサイモン・ラトルのアシスタントを務めてその才能を認められ、ケンブリッジ大学在学中の1994年にバーミンガム市交響楽団を指揮してプロ・デビューを果たした。

その後、クラウディオ・アバドに認められ、1996年にはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団にデビュー、また、BBCプロムスにも最年少指揮者として出演した。ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団(1999-2003)、マーラー室内管弦楽団(2004-)の音楽監督などを歴任した後、2016年から2019年までパリ管弦楽団の音楽監督も務めている。

パリ管弦楽団の音楽監督退任の理由に「パイロットになる」ことを挙げたほどの航空マニアで、その後、旅客機のパイロット試験に挑戦。2020年にはフランスのエールフランスに入社する形で本格的なパイロット業務にも従事している。

写真:Berwaldhallen

    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ベルリン発 〓 ドイツのオペラ雑誌「Oper Magazin」が年間賞を発表

  2. ローマ発 〓 ローマ歌劇場が6月の《イル・トロヴァトーレ》の野外公演のストリーミングを開始

  3. モスクワ発 〓 グネーシン音楽学校の教員とキーシン、トリフォノフら卒業生がプーチン支持のホフロフ校長に抗議声明

  4. バリャドリッド発 〓 カスティーリャ・イ・レオン響の次期首席指揮者にティエリー・フィッシャー

  5. ミュンヘン発 〓 永田音響設計が「ガスタイク」の音響設計を担当

  6. ニューヨーク発 〓 ニューヨーク・フィルが今シーズンの公演をすべてキャンセル

  7. ミュンヘン発 〓 作曲家ワーグナーの曾孫、エヴァ・ワグナー・パスキエが退院

  8. パリ発 〓 ミッコ・フランクがフランス放送フィルとの契約を延長

  9. 東京発 〓 第31回「高松宮殿下記念世界文化賞」音楽部門はアンネ=ゾフィー・ムター

  10. オデーサ発 〓 ウクライナの音楽祭「オデーサ・クラシックス」がエストニの首都タリンに会場を移して開催

  11. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場が2025年から新制作の「リング・チクルス」を上演

  12. ロンドン発 〓 「BBCプロムス」がこの夏の公演ラインナップを発表、「ラストナイト」の指揮はダリア・スタセヴスカ

  13. プロヴディフ発 〓 ソプラノのソーニャ・ヨンチェヴァに名誉市民の称号

  14. グシュタード発 〓 ダニエル・ホープがメニューイン・フェスティバルの芸術監督に

  15. 訃報 〓 クリスティアーヌ・エダ=ピエール(88)フランスのソプラノ歌手

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。