10月16日からスイスのジュネーブで行われていた第75回「ジュネーヴ国際コンクール」のチェロ部門で、ドイツ在住の上野通明(Michiaki Ueno)が優勝した。チェロ部門で日本人が優勝したのは初めて。本選には三人が出場、2位はカナダ籍のブライアン・チェン(24)、3位は韓国のジェミン・ハン(15)。
上野は南米パラグアイ生まれの25歳。幼少期はスペインで過ごし、5歳からチェロを始め、13歳の時に「若い音楽家のためのチャイコフスキー国際音楽コンクール」に日本人で初めて優勝している。桐朋学園大学で学んだ後、ドイツ・デュッセルドルフ音楽大学で研鑽を積み、現在はケルンを拠点に精力的に演奏活動を行っている。
若手演奏家の登竜門とされるコンクールは1939年の創設で、部門を変えて毎年開催。1位を出すことにこだわらず、1位なしの2位を授与することも多く、最も権威の高いコンクールの一つ。今年はチェロとオーボエ部門が行われており、チェロ部門は2008年以来で、15回目。
写真:Concours de Genève
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ジュネーブ発 〓 第75回「ジュネーヴ国際コンクール」のチェロ部門で、ドイツ在住の上野通明が優勝
2021/10/29
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