ボン発 〓 ベートーヴェン・フェスティバルが2021年のスケジュールを発表

2020/09/10
【最終更新日】2024/01/22

ボン・ベートーヴェン・フェスティバル(Beethovenfest Bonn)が来年2021年のスケジュールを発表した。今年の音楽祭は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止されている。来年の音楽祭の開幕は8月20日。ボンとその周辺の22の会場で合計54のイベントが計画されている。

来年のテーマは「復活」で、プログラムの中心に置かれるのは、ベートーヴェンの交響曲全曲演奏。開幕コンサートでジョルディ・サヴァール指揮のル・コンセール・デ・ナシオンが「第9」を取り上げる。

続いて、ミヒャエル・ボーダー指揮のウィーン放送交響楽団が1番と3番を、4番と6番をステファン・ゾルテス指揮のハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団が取り上げる。また、リスト編曲によるピアノ・ヴァージョンを、広瀬悦子やシプリアン・カツァリスが演奏する。

最後のコンサートは9月10日で、マーラーの交響曲第2番《復活》で音楽祭を締め括る。指揮はマキシム・パスカルで、オーケストラはマーラー室内管弦楽団。

現在の音楽祭は市政府ではなく、非営利の有限会社が1998年から改めてスタートさせたもの。2014年からは総裁をヴィーラント・ワーグナーの娘ニケ・ワーグナーが務めてきたが、2021年の音楽祭を最後に退任することが決まっている。

写真:Beethovenfest Bonn


    音楽祭情報はこちら ▷


関連記事

  1. ベルリン発 〓 州立歌劇場が新制作の《イェヌーファ》をライブ・ストリーミング

  2. バイロイト発 〓 バイロイト音楽祭が総監督カタリーナ・ワグナーの長期療養を発表

  3. ガーシントン・オペラ 〓 9月にセミ・ステージ形式で《フィデリオ》

  4. ニュルンベルク発 〓 州立劇場の次期音楽総監督にローランド・ベーア、ヨアナ・マルヴィッツの後任

  5. ケルン発 〓 WDR響が首席指揮者のクリスティアン・マチェラルとの契約を延長

  6. リューベック発 〓 シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭が2022年の「レナード・バーンスタイン賞」はギターのショーン・シベ

  7. ドレスデン発 〓 ザクセン州立歌劇場の次期芸術監督にグラーツ歌劇場のノラ・シュミット

  8. ドレスデン発 〓 バリトン歌手のハンス=ヨアヒム・ケテルセンがザクセン州立オペラの名誉会員に

  9. シュヴェリーン発 〓 メクレンブルク州立劇場、コーミッシェ・オーパーもシーズン終了

  10. ベルリン発 〓 ベルリンの7つのオーケストラが史上初の合同演奏会

  11. ベルリン発 〓 ベルリン放送響が2020/2021シーズンのラインナップを発表

  12. ヴィースバーデン発 〓 ヘッセン州立劇場が2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表

  13. ハンブルク発 〓 州立歌劇場の次期芸術監督に演出家のトビアス・クラッツァー

  14. ハノーファー発 〓 指揮者のインゴ・メッツマッハーがヘレンハウゼン芸術祭の芸術監督を“卒業”

  15. ブラウンシュヴァイク発 〓 州立劇場が《蝶々夫人》のポスター・デザインを変更、旭日旗を連想させるという抗議受け

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。